TK9-056地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

ある都市の雨温図には、夏は平均気温26度を超えて蒸し暑く降水も多い一方、冬は月降水量50mm前後とやや少なく、最寒月の平均気温は5度前後という特徴が表れている。年降水量は約1500mmである。この気候区として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

温暖湿潤気候(Cfa)

この問題のポイント

東京型の雨温図から温暖湿潤気候(Cfa)を判定できるかを問う。Cw・Cfbとの判別基準を正確に使えるかが軸である。

解説

最寒月5度前後は温帯(C)であり、まず気候帯が決まる。次に降水の季節配分をみると、夏に多く冬はやや少ないが、冬でも50mm前後の降水があるため「冬季少雨(w)」とまではいえず、年中湿潤(f)と判定する。最後に最暖月が22度以上と夏が暑いので、温暖湿潤気候(Cfa)となる。
Cfaは
大陸東岸の中緯度
に分布し、東京・シャンハイ・ニューヨーク・ブエノスアイレスが代表都市である。季節風の影響で夏は熱帯並みに蒸し暑く、四季の変化が明瞭で、稲作をはじめ農業の生産性が高い。
判別の手順を整理すると、CwかCfかは冬の降水量(最多雨月の10分の1未満まで減ればw)、CfaかCfbかは最暖月22度が基準である。夏が涼しければCfb(ロンドン)、暑ければCfa(東京)となる。
Awは熱帯であり、最寒月18度以上という基準で最初に除外できる。

ひっかけポイント
「冬に降水が少なめ」という記述だけでCwを選ばせる引っかけが定番。wの判定は極端な少雨の場合に限られ、東京程度ならfである。

選択肢の確認

①「温暖湿潤気候(Cfa)」
正しい。
正解。最寒月5度前後(温帯)、冬も50mm前後の降水(f)、最暖月22度以上の暑い夏(a)という3条件から温暖湿潤気候(Cfa)と判定できる。

②「温暖冬季少雨気候(Cw)」
誤り。
誤答理由: Cwと判定するには冬の降水が最多雨月の10分の1未満まで極端に減る必要があり、冬に50mm前後あるこのデータではfと判定する。

③「西岸海洋性気候(Cfb)」
誤り。
誤答理由: Cfbは最暖月22度未満の涼しい夏が条件であり、夏の平均気温が26度を超えるこのデータには合わない。

④「サバナ気候(Aw)」
誤り。
誤答理由: Awは熱帯であり最寒月18度以上が条件。最寒月5度前後というデータの時点で熱帯は除外される。

覚えるポイント

  • Cfaは大陸東岸の気候で東京が代表
  • CfaとCfbの境界は最暖月22度
  • 冬に降水がある程度あればwではなくf

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK9-055TK9-057