TK9-059|地理総合・地理探究 対策問題
ある都市の雨温図には、最寒月の平均気温がマイナス8度前後で、降水量は夏にやや多いものの冬を含めて年中一定程度あり、年較差が大きいという特徴が表れている。この雨温図に当てはまる都市として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
モスクワ
この問題のポイント
亜寒帯湿潤気候(Df)の雨温図を判読し、同じ亜寒帯のDwと区別できるかを問う。冬の降水の有無が判別の軸である。
解説
最寒月マイナス8度前後は、最寒月マイナス3度未満という亜寒帯(D)の基準に当てはまる。さらに降水が冬を含めて年中みられることから、亜寒帯湿潤気候(Df)と判定できる。代表都市がモスクワである。
Dfはロシア西部・北ヨーロッパ・カナダなど北半球の高緯度に広大に分布する(南半球には対応する陸地がなく、亜寒帯はほぼ存在しない)。北部には針葉樹林タイガが広がり、灰白色のやせた土壌ポドゾルが分布する。南部のやや温暖な地域では春小麦などの農業がみられる。
消去の確認をする。イルクーツクはDwで、冬の降水がほぼゼロになる点と、最寒月がマイナス20度前後まで下がる点が異なる。パリ(Cfb)とローマ(Cs)は最寒月が0度を上回る温帯で、そもそも気候帯が違う。
「亜寒帯と判定→冬の降水の有無でDfかDwか」という2段階の手順が、この帯の判読の定石である。
ひっかけポイント
DfとDwの判別は冬の降水量に尽きる。モスクワは冬も降雪による降水が記録される点でイルクーツクと区別できる。
選択肢の確認
①「ローマ」
❌ 誤り。
誤答理由: ローマはCsで温和な冬と夏の乾燥が特徴であり、亜寒帯の気温水準にも降水配分にも合わない。
②「モスクワ」
✅ 正しい。
正解。最寒月マイナス8度前後の亜寒帯で、冬を含め降水が年中みられることから亜寒帯湿潤気候(Df)と判定でき、代表都市モスクワが当てはまる。
③「イルクーツク」
❌ 誤り。
誤答理由: イルクーツクはDwで冬の降水がほぼゼロになり、最寒月もマイナス20度前後まで下がるため、このデータより厳しく乾いた冬になる。
④「パリ」
❌ 誤り。
誤答理由: パリはCfbで最寒月が0度を上回る温帯であり、マイナス8度前後という気温に合わない。
覚えるポイント
- Dfは年中湿潤な亜寒帯でモスクワが代表
- タイガとポドゾルはDの重要キーワード
- 亜寒帯は南半球にはほぼ存在しない
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。