TK9-048地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

ある都市の雨温図には、最暖月の平均気温が18度前後と夏が涼しく、気温の年較差が小さく、降水量は多くないものの一年を通じて平均的に分布するという特徴が表れている。この雨温図に当てはまる都市として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

ロンドン

この問題のポイント

「夏が涼しい・年較差小・降水平均」という3つの特徴から西岸海洋性気候(Cfb)を見抜けるかを問う。

解説

西岸海洋性気候(Cfb)は、緯度のわりに冬が温和で夏が涼しく(最暖月22度未満)、降水量が年間を通じて平均している気候である。年中偏西風が海洋の影響を運ぶため、気温の年較差が小さい。
代表都市はロンドン・パリ・ベルリンなどで、ヨーロッパ西部に広く分布するほか、南半球ではメルボルンやウェリントンにもみられる。ロンドンは北緯51度と樺太より高緯度だが、暖流の北大西洋海流と偏西風のおかげで冬の平均気温が5度前後にとどまる。この「高緯度なのに温和」という点が判読の急所である。
消去の確認をする。ローマは夏に乾燥するCsで降水の季節配分が異なる。モスクワは亜寒帯湿潤気候(Df)で最寒月がマイナス10度前後まで下がり、年較差が大きい。ペキンは冬に乾燥する乾燥冬季の気候で、夏の降水集中が著しい。
「降水が平均的」という表現を見たら、まずCfbと偏西風を疑うのが定石である。

ひっかけポイント
「涼しい夏」を寒帯や亜寒帯と混同させる誤答が出る。最寒月が0度を下回らなければ温帯であり、Cfbと判定する。

選択肢の確認

①「ローマ」
誤り。
誤答理由: ローマは地中海性気候(Cs)で夏に明瞭な乾燥がみられ、降水が年中平均という特徴に合わない。

②「モスクワ」
誤り。
誤答理由: モスクワは亜寒帯湿潤気候(Df)で最寒月がマイナス10度前後まで下がり、年較差が小さいという特徴と正反対である。

③「ペキン」
誤り。
誤答理由: ペキンは冬に乾燥し夏に降水が集中する大陸東岸の気候で、降水の平均的な分布という特徴に合わない。

④「ロンドン」
正しい。
正解。夏が涼しく(最暖月22度未満)年較差が小さく降水が年中平均的という特徴は西岸海洋性気候(Cfb)を示し、ロンドンが当てはまる。

覚えるポイント

  • Cfbは夏涼しく年較差小、降水は年中平均
  • 偏西風と暖流の影響で高緯度でも温和
  • ロンドン・パリが代表都市

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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