TK9-050地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

ある都市の雨温図には、最寒月の平均気温がマイナス20度近くまで下がって気温の年較差が極めて大きく、降水量は夏に集中して冬はごくわずかという特徴が表れている。この雨温図に当てはまる都市として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

イルクーツク

この問題のポイント

亜寒帯の中でも冬に乾燥する亜寒帯冬季少雨気候(Dw)の特徴を読み取り、シベリア東部の都市に結び付けられるかを問う。

解説

最寒月マイナス20度近くという厳しい冬と極端に大きい年較差は亜寒帯(D)、それも大陸内部の気候を示す。さらに降水が夏に集中し冬はごくわずかという点から、亜寒帯冬季少雨気候(Dw)と判定できる。
Dwは
シベリア東部から中国東北部
にかけてだけ分布する気候区で、代表都市がイルクーツクである。冬は強力なシベリア高気圧に覆われて晴天の酷寒が続き、降水(降雪)がほとんどない。北半球の寒極とされるオイミャコン付近もこの地域にあり、年較差は50度を超えることもある。
消去の確認をする。モスクワは**Df(亜寒帯湿潤気候)**で、冬もある程度の降雪があり降水は年中みられる。シカゴも降水が年中あるDfa〜Cfa境界付近。パリは温和なCfbで論外である。
DfとDwの判別は「冬の降水がある程度あるか、ほぼゼロか」で行う。ロシア西部はDf、東部はDwという東西の対比も頻出である。

ひっかけポイント
同じ亜寒帯のモスクワ(Df)とイルクーツク(Dw)の判別が定番。冬の降水量がほぼゼロならDwと判定する。

選択肢の確認

①「パリ」
誤り。
誤答理由: パリは温帯の西岸海洋性気候(Cfb)で、最寒月がマイナス20度近くまで下がることはあり得ない。

②「シカゴ」
誤り。
誤答理由: シカゴは降水が年中みられる湿潤な気候で、冬の降水がごくわずかという特徴に合わない。

③「イルクーツク」
正しい。
正解。最寒月マイナス20度近い酷寒と極端な年較差、夏に集中し冬にほぼない降水は亜寒帯冬季少雨気候(Dw)を示し、イルクーツクが代表都市である。

④「モスクワ」
誤り。
誤答理由: モスクワは亜寒帯湿潤気候(Df)で、冬にも降雪による降水がある程度記録される点がこの雨温図と合わない。

覚えるポイント

  • Dwはシベリア東部〜中国東北部のみに分布
  • 冬はシベリア高気圧で酷寒・乾燥、年較差最大級
  • モスクワはDf、イルクーツクはDwで対比

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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