TK9-060地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

見知らぬ都市の雨温図から気候区を判定するときの手順として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

最暖月が1月か7月かで半球を判定し、次に気温から気候帯を絞り、最後に降水の季節配分で気候区を決める

この問題のポイント

雨温図判読の標準的な手順そのものを問うメタ的な問題。判読を「手順化」して身に付けているかが試される。

解説

雨温図の判読は、次の3段階の手順で行うのが定石である。

  • 手順1 半球の判定:気温の山をみる。最暖月が7月前後なら北半球、1月前後なら南半球。年較差がほぼなければ赤道付近
  • 手順2 気候帯の判定:気温の水準をみる。最寒月18度以上ならA、0度(またはマイナス3度)以上ならC、マイナス3度未満ならD、最暖月10度未満ならE。降水が極端に少なければ気温より先にBを疑う
  • 手順3 気候区の判定:降水の季節配分をみる。夏乾燥ならs(地中海性)、冬乾燥ならw、年中湿潤ならf
    この順番が重要な理由は、半球を誤ると「夏雨か冬雨か」の解釈が逆転し、手順3が全て崩れるからである。また降水合計だけでは、同じ年降水量でも季節配分の違う気候区(CsとCwなど)を区別できない。
    共通テストでは複数の雨温図を比較させる形式が多く、手順を機械的に適用して素早く絞り込む練習が有効である。

ひっかけポイント
判読手順の途中を省略した「もっともらしい手抜き」が誤答として並ぶ。半球→気温→降水の順という枠組みを崩さないこと。

選択肢の確認

①「最も降水量の多い月の数値だけを読み取り、他の月のデータは無視する」
誤り。
誤答理由: 最多雨月だけをみると、乾季の有無や降水の季節配分という気候区判定の決め手を見落としてしまう。

②「最暖月が1月か7月かで半球を判定し、次に気温から気候帯を絞り、最後に降水の季節配分で気候区を決める」
正しい。
正解。雨温図判読は、気温の山で半球を判定し、気温水準で気候帯を絞り、降水の季節配分で気候区を決める、という順序で行うのが定石である。

③「まず降水量の合計だけで気候区を確定し、気温はその後の参考程度にとどめる」
誤り。
誤答理由: 降水量の合計だけでは、同じ年降水量でも季節配分の異なるCsとCwなどを区別できず、気温による帯の判定も抜け落ちる。

④「都市名の印象から気候区を推測し、雨温図はその確認のためだけに使う」
誤り。
誤答理由: 印象からの推測はデータの判読ではない。雨温図の数値そのものから機械的に判定する手順を身に付けることが目的である。

覚えるポイント

  • 手順は半球→気候帯(気温)→気候区(降水配分)
  • 乾燥帯の判定だけは降水を優先する
  • 半球判定の誤りは以後の判読を全て狂わせる

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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