TK9-055|地理総合・地理探究 対策問題
最暖月の平均気温が0度以上10度未満で、夏の間だけ地表の氷が解けてコケ類や地衣類が生育し、トナカイの遊牧などがみられる気候区として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
ツンドラ気候(ET)
この問題のポイント
寒帯の2区分(ETとEF)を最暖月平均気温の基準で判別できるかを問う。数値基準の正確な理解が軸である。
解説
寒帯(E)は最暖月平均気温10度未満の気候で、樹木が生育できない。その中をさらに最暖月気温で2つに分ける。
- ツンドラ気候(ET):最暖月平均気温が0度以上10度未満。短い夏に地表の凍土が解け、コケ類・地衣類が生育する。北極海沿岸に分布し、先住民によるトナカイの遊牧や狩猟がみられる
- 氷雪気候(EF):最暖月でも0度未満。植生は全くなく、南極大陸とグリーンランド内陸部に限られる
ETの地下には永久凍土が広がる。近年は温暖化による凍土の融解で、建物の傾きやメタンの放出が問題となっており、地球環境問題と絡めた出題が増えている。
消去の確認として、Dfは亜寒帯であり針葉樹林(タイガ)が成立する点でEと区別される。「樹木があるかないか」が亜寒帯と寒帯の境界であり、最暖月10度がその境界線である。
ひっかけポイント
ETとEFの境界(最暖月0度)と、EとDの境界(最暖月10度)という2つの数値基準の混同を突く問題が定番である。
選択肢の確認
①「ステップ気候(BS)」
❌ 誤り。
誤答理由: ステップ気候(BS)は乾燥帯の短草草原で、無樹木の原因が低温ではなく乾燥である点、トナカイ遊牧がみられない点で異なる。
②「ツンドラ気候(ET)」
✅ 正しい。
正解。最暖月平均気温0度以上10度未満で、夏だけ凍土の表面が解けてコケ類・地衣類が生育し、トナカイ遊牧がみられるのはツンドラ気候(ET)である。
③「氷雪気候(EF)」
❌ 誤り。
誤答理由: 氷雪気候(EF)は最暖月でも0度未満で植生が全くみられず、コケ類の生育やトナカイ遊牧という記述に合わない。
④「亜寒帯湿潤気候(Df)」
❌ 誤り。
誤答理由: 亜寒帯湿潤気候(Df)は最暖月10度以上で針葉樹林(タイガ)が成立し、樹木が育たないという寒帯の条件に合わない。
覚えるポイント
- ETは最暖月0度以上10度未満、コケ類とトナカイ遊牧
- EFは最暖月0度未満、南極とグリーンランド内陸
- 最暖月10度未満で樹木が育たないのが寒帯
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。