TK6-048|地理総合・地理探究 対策問題
第二次世界大戦後の西ヨーロッパにおける移民の受け入れについての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
労働力不足を補うため、旧植民地や地中海沿岸諸国から多くの移民労働者を受け入れた
この問題のポイント
戦後西ヨーロッパの移民受け入れの背景(労働力不足)と、出身地の組合せ(旧植民地・地中海沿岸)を理解しているかを問う。
解説
第二次世界大戦後の西ヨーロッパは、復興と高度成長による深刻な労働力不足に直面し、外国人労働者を積極的に受け入れた。
受け入れの経路は大きく2つある。第一に旧植民地からの移動で、フランスへは北アフリカ(アルジェリアなど)から、イギリスへは南アジアやカリブ海地域から移民が流入した。第二に募集による受け入れで、ドイツ(旧西ドイツ)はトルコや南ヨーロッパから、労働者を受け入れた。
当初は一時的な滞在が想定されたが、多くは定住して家族を呼び寄せ、移民系住民は社会の一部となった。一方で、雇用をめぐる摩擦、宗教・文化の違い、社会統合の遅れなどの課題も生じ、移民政策は各国の主要な政治問題となっている。2015年のシリア難民の大量流入は、受け入れをめぐるEU内の対立を深めた。
ひっかけポイント
フランスは北アフリカ、ドイツはトルコ、イギリスは南アジア・カリブ海という出身地の組合せが頻出。入れ替えた選択肢に注意する。
選択肢の確認
①「受け入れた移民はすべて北ヨーロッパの出身者であった」
❌ 誤り。
移民の出身地は北アフリカ・トルコ・南アジアなど旧植民地や地中海沿岸が中心で、北ヨーロッパ出身者ばかりではない。
②「移民の受け入れによって西ヨーロッパの人口は大幅に減少した」
❌ 誤り。
移民の受け入れは人口の増加要因であり、大幅な減少をもたらしたという記述は論理的に誤りである。
③「労働力不足を補うため、旧植民地や地中海沿岸諸国から多くの移民労働者を受け入れた」
✅ 正しい。
正解。戦後の西ヨーロッパは労働力不足を補うため、旧植民地や地中海沿岸諸国から多数の移民労働者を受け入れた。
④「戦後の西ヨーロッパは移民をまったく受け入れなかった」
❌ 誤り。
西ヨーロッパ各国は戦後復興と高度成長の労働力として移民を積極的に受け入れており、受け入れなかったという記述は誤りである。
覚えるポイント
- 戦後の労働力不足が移民受け入れの背景
- フランスは旧植民地の北アフリカ、ドイツはトルコから
- 定住化が進み社会統合が現代の課題に
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。