TK6-049|地理総合・地理探究 対策問題
村落の立地と水の関係についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
扇状地では湧水の得られる扇端に、氾濫原では洪水を避けやすい自然堤防上に集落が立地する傾向がある
この問題のポイント
地形と水利条件から集落の立地を説明できるかを問う。「水が得やすく、水害を避けられる場所」が原則である。
解説
伝統的な村落は、生活用水が得やすく、かつ水害を受けにくい微高地に立地する傾向がある。
扇状地では、川の水が砂れきの下に伏流する扇央は水が得にくく、畑や果樹園に使われることが多い。一方、伏流水が湧き出す扇端には湧水を利用した集落が列状に並ぶ。
氾濫原では、川沿いの微高地である自然堤防の上に集落や畑が立地し、その背後の低湿な後背湿地は水田に利用されてきた。洪水時に浸水しにくい高さの差が、土地利用の差になって現れている。
台地上は水が得にくいため、集落は湧水のある谷の出口や崖下に立地することが多い。江戸時代に用水路が開かれた武蔵野台地のように、水を引くことで台地上の開発が進んだ例もある。
このように、旧版地形図や現在の地形図から集落立地と水の関係を読み取らせる出題が多い。
ひっかけポイント
扇状地は「扇端に集落」、氾濫原は「自然堤防に集落・後背湿地は水田」。扇央と扇端、自然堤防と後背湿地の役割の入れ替えが定番である。
選択肢の確認
①「氾濫原では水はけの悪い後背湿地に集落が集中する」
❌ 誤り。
後背湿地は低湿で水はけが悪く水田に使われ、集落は微高地の自然堤防上に立地する。対応が逆である。
②「扇状地では湧水の得られる扇端に、氾濫原では洪水を避けやすい自然堤防上に集落が立地する傾向がある」
✅ 正しい。
正解。扇状地では湧水の得られる扇端に、氾濫原では洪水を避けやすい微高地の自然堤防上に集落が立地する。
③「扇状地では水が得やすい扇央に集落が集中し、扇端は無人となることが多い」
❌ 誤り。
扇央は川の水が伏流して水が得にくく、畑や果樹園に使われることが多い。集落が並ぶのは湧水のある扇端である。
④「村落の立地は水の得やすさとはまったく関係なく決まる」
❌ 誤り。
伝統的な村落は水の得やすさと水害の避けやすさに強く規定されており、無関係という記述は誤りである。
覚えるポイント
- 扇状地は扇端の湧水帯に集落が並ぶ
- 氾濫原は自然堤防上に集落、後背湿地は水田
- 台地では谷口や崖下の湧水地に集落が立地
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。