SG8-035|地理総合・地理探究 対策問題
風力発電所の立地場所を選ぶ際の考え方として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
年間を通じて安定した強い風が吹く沿岸部や丘陵地を選び、騒音や景観への影響も検討する
この問題のポイント
再エネ立地の意思決定を問う。自然条件(風況)と社会条件(騒音・景観・環境)の両面から検討する姿勢が判断の軸。
解説
風力発電の立地選定で最も重要な自然条件は風況、すなわち年間を通じて安定した強い風が得られるかどうかである。
日本では、季節風や海風の強い北海道・東北の沿岸部、青森県の下北半島や竜飛崎周辺、九州の沿岸などに風力発電所が集中している。地形の影響を受けにくい海上に建設する洋上風力発電も、秋田県沖などで本格化しており、国土が狭く適地の限られる日本で期待されている。
一方、社会的な条件の検討も欠かせない。風車は騒音や低周波音を発生させるため住宅地からの距離が必要で、景観への影響、渡り鳥が衝突するバードストライクなどの環境影響も評価しなければならない。
GISで風況・土地利用・住宅分布のレイヤーを重ね合わせて適地を絞り込む、という分析手法とセットで出題されることも多い。自然条件と社会条件の両面からの検討が持続可能な立地の鍵である。
ひっかけポイント
日照が条件になるのは太陽光発電。風力は風況が第一条件で、騒音があるため住宅密集地は不適である。
選択肢の確認
①「日照時間が最も長い場所を選ぶことが唯一の条件である」
❌ 誤り。
誤答理由: 日照時間が条件になるのは太陽光発電。風力発電の条件は風況である。
②「年間を通じて安定した強い風が吹く沿岸部や丘陵地を選び、騒音や景観への影響も検討する」
✅ 正しい。
正解。風力発電は安定した強風が第一条件で、沿岸部・丘陵地が適地となるが、騒音・景観・鳥類への影響の検討も必要である。
③「風の強さは立地に関係ないため、地価の安い場所ならどこでもよい」
❌ 誤り。
誤答理由: 風況は発電量を直接左右する最重要条件で、地価だけで選ぶことはできない。
④「風車は騒音を全く発生させないため、住宅密集地の中心が最も適する」
❌ 誤り。
誤答理由: 風車は騒音や低周波音を発生させるため、住宅密集地は不適で一定の距離が必要である。
覚えるポイント
- 風力は安定した強風が条件、北海道・東北沿岸に集中
- 洋上風力の開発が進む(秋田県沖など)
- 騒音・景観・鳥類への影響など社会条件も検討
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。