TK9-097|地理総合・地理探究 対策問題
調査結果を統計地図で表現するとき、地図の種類の選び方として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
人口密度のような相対値は階級区分図で、人口総数のような絶対値は図形表現図で表すのが適切である
この問題のポイント
データの性質(絶対値か相対値か)と統計地図の種類の対応を問う。共通テストの資料作成問題で最も狙われる定石である。
解説
統計地図は、データの性質によって適切な種類が決まっている。
- 相対値(割合・密度):人口密度、高齢化率、耕地率など→階級区分図(コロプレスマップ)。地域を色の濃淡で塗り分ける
- 絶対値(実数):人口総数、生産量、発電量など→図形表現図(円などの大きさで表す)やドットマップ(点の数で分布を表す)
なぜ対応を守る必要があるのか。絶対値を階級区分図で塗り分けると、面積の大きい区域ほど強調されて誤った印象を与えるからである。例えば人口総数で塗り分けると、面積が広いだけの区域が濃く見え、人口の集中の実態を読み誤らせる。総数はまず図形の大きさで、割合は濃淡で、が原則である。
ほかに、等しい値の地点を結ぶ等値線図(気温・降水量など)、移動を矢印で示す流線図(貿易・人口移動)もあり、「このデータにはどの地図が適切か」を選ばせる問題が頻出する。
ひっかけポイント
「人口総数を階級区分図で表す」が定番の誤り。塗り分け(濃淡)は割合・密度、大きさ(図形)は実数、と対応で覚える。
選択肢の確認
①「人口総数のような絶対値は、色の濃淡で塗り分ける階級区分図で表すのが最も適切である」
❌ 誤り。
誤答理由: 絶対値を濃淡で塗り分けると、面積の大きい区域ほど誇張されて分布を読み誤らせるため、階級区分図は絶対値には不適切である。
②「どんなデータでも1種類の地図で表せるので、地図の種類を選ぶ必要はない」
❌ 誤り。
誤答理由: データの性質によって適切な地図は異なり、1種類で全てを正しく表すことはできない。
③「統計地図は見た目の美しさだけで選べばよく、データの性質は考えなくてよい」
❌ 誤り。
誤答理由: 統計地図の選択はデータが絶対値か相対値かという性質で決めるものであり、見た目だけで選ぶと誤った印象を与える地図になる。
④「人口密度のような相対値は階級区分図で、人口総数のような絶対値は図形表現図で表すのが適切である」
✅ 正しい。
正解。割合・密度などの相対値は階級区分図、総数などの絶対値は図形表現図やドットマップで表すのが統計地図の原則である。
覚えるポイント
- 相対値は階級区分図、絶対値は図形表現図・ドットマップ
- 絶対値の塗り分けは面積の広い区域を誇張する
- 等値線図・流線図も用途とセットで覚える
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。