TK9-100|地理総合・地理探究 対策問題
調査結果の考察と発表についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
仮説に合わない資料も含めて検討し、結論の根拠と限界を示し、引用した資料の出典を明記して発表する
この問題のポイント
探究のまとめ段階における誠実な考察・発表の姿勢を問う。反証資料の扱い・出典明記・結論の限界という3つの規範が軸である。
解説
考察・発表の段階で守るべき規範は次の3つに整理できる。
- 反証も検討する:仮説に合わない資料を隠すことは、結論を偽ることに等しい。合わない資料があれば、仮説を修正するか、結論に条件を付けて説明する。都合の悪いデータの扱い方にこそ探究の誠実さが表れる
- 根拠と限界を示す:結論は「どの資料から言えるのか」を明示し、同時に「調査の範囲ではここまでしか言えない」という限界(対象地域の狭さ、回答数の少なさなど)も述べる。断定の強さと根拠の強さは釣り合っていなければならない
- 出典の明記:引用した統計・地図・文献は出典を示す。他人の成果を自分のものとして示すことは盗用であり、著作権の面でも許されない
発表後の質疑で得た指摘を踏まえて調査を深めることも、探究の循環の一部である。共通テストでは、発表資料の適否や生徒の会話文の形でこれらの規範が問われる。
ひっかけポイント
「説得力のために不利な資料を隠す」「断定するほど良い」という誤った発表観が誤答の定番。誠実さと限界の自覚が評価の基準である。
選択肢の確認
①「他人の作った図表は、出典を示さずに自分の成果として使ってよい」
❌ 誤り。
誤答理由: 他人の図表を出典なしで使うことは盗用であり、著作権の面でも研究倫理の面でも許されない。
②「結論は断定的であるほど良いので、根拠が不十分でも言い切って発表する」
❌ 誤り。
誤答理由: 結論の断定の強さは根拠の強さと釣り合っている必要があり、根拠不十分なまま言い切ることは考察として不適切である。
③「仮説に合わない資料も含めて検討し、結論の根拠と限界を示し、引用した資料の出典を明記して発表する」
✅ 正しい。
正解。仮説に合わない資料も検討し、結論の根拠と限界を示し、出典を明記することが、誠実な考察・発表の3つの基本規範である。
④「仮説に合わない資料は発表の説得力を下げるので、全て隠して発表する」
❌ 誤り。
誤答理由: 不利な資料を隠すことは結論を偽ることに等しく、探究の誠実さを損なう最も避けるべき行為である。
覚えるポイント
- 仮説に合わない資料も検討し、隠さない
- 結論には根拠と限界をセットで示す
- 引用資料の出典明記は必須(盗用の禁止)
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。