TK9-099|地理総合・地理探究 対策問題
地域調査でGIS(地理情報システム)を活用する方法として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
人口分布や施設の位置などの複数のデータを地図上のレイヤとして重ね合わせ、施設の立地の偏りなどを分析する
この問題のポイント
GISの本質である「レイヤの重ね合わせによる分析」を理解しているかを問う。地域調査への具体的な活用場面と結び付けられるかが軸。
解説
**GIS(地理情報システム)は、位置情報をもつさまざまなデータをコンピュータ上の地図にレイヤ(層)**として重ね、表示・検索・分析する仕組みである。単なる地図の閲覧ではなく、重ね合わせによって関係を発見できることが本質である。
地域調査での活用例は多い。
- 高齢者の人口分布と病院・避難所の位置を重ね、施設の空白地域を見つける
- 浸水想定区域と住宅の分布を重ね、防災上の課題を分析する
- 商店の分布と通行量を重ね、出店に適した場所を検討する(企業の出店計画にも実際に使われる)
学校でも、地理院地図や自治体の公開データ、統計を地図化できる無償のウェブGISを使えば、こうした分析は十分に可能である。カーナビゲーションや配達の経路管理、感染症の分布把握などもGISの応用であり、GNSSによる位置の取得と組み合わせて現代社会の基盤技術となっている。
ひっかけポイント
GISを「地図のデジタル画像」と矮小化する選択肢が定番の誤り。複数レイヤの重ね合わせと分析こそがGISの核心である。
選択肢の確認
①「GISは国の機関だけが使える技術で、学校の調査では利用できない」
❌ 誤り。
誤答理由: 地理院地図など無償で使えるウェブGISがあり、学校の調査や個人の防災確認でも広く利用されている。
②「人口分布や施設の位置などの複数のデータを地図上のレイヤとして重ね合わせ、施設の立地の偏りなどを分析する」
✅ 正しい。
正解。GISの本質は、人口分布や施設の位置などのデータをレイヤとして重ね合わせ、立地の偏りや空白地域を発見する分析にある。
③「GISは紙の地図を単に写真に撮って保存するだけの装置である」
❌ 誤り。
誤答理由: GISは紙地図の写真保存装置ではなく、位置情報をもつデータの表示・検索・分析を行う仕組みである。
④「GISでは1種類のデータしか扱えないため、複数の情報の比較には使えない」
❌ 誤り。
誤答理由: GISは複数のレイヤを重ねて扱えることが最大の特徴であり、1種類しか扱えないという記述は本質と正反対である。
覚えるポイント
- GISはデータをレイヤとして重ねて分析する仕組み
- 施設の空白地域の発見や防災分析に活用できる
- 地理院地図など無償のGISで学校でも利用可能
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。