SG-A2-02地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

地理情報システム(GIS)の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

位置情報をもつ様々なデータをレイヤーとして重ね合わせ、地図上で表示・検索・分析できる仕組みである

この問題のポイント

GISの定義を問う。「位置情報をもつデータ」「レイヤーの重ね合わせ」「分析機能」の3点セットで、GNSSや単なる電子地図と区別できるかが鍵。

解説

地理情報システム(GIS)とは、位置に関する情報をもったデータ(地理情報)をコンピュータ上で管理し、地図上に表示・検索・分析できる仕組みである。
最大の特徴はレイヤー(層)構造にある。地形・道路・人口分布・店舗の位置といった異なる種類のデータをそれぞれ層として持ち、目的に応じて重ね合わせることで、単独のデータからは見えない関係を分析できる。たとえば人口分布と病院の位置を重ねれば、医療機関が不足する地域を特定できる。
日本では国土地理院がウェブ上で地理院地図を公開しており、地形図・空中写真・標高データなどを誰でも重ねて閲覧できる。カーナビや地図アプリ、ハザードマップの作成、店舗の出店計画、災害時の被害予測など、行政から民間・個人まで幅広く活用されている。
似た略語のGNSS(全球測位衛星システム)は人工衛星で位置を測る仕組みであり、GISとは役割が異なる。GNSSで得た位置情報をGISで分析する、という関係で押さえたい。

ひっかけポイント
衛星で現在位置を測定するのはGNSS(アメリカのGPSなど)であり、GISとの取り違えが最頻出。GISは単なる電子化された地図ではなく、重ね合わせ・分析機能をもつ点が本質である。

選択肢の確認

①「複数の人工衛星からの電波を受信して、地球上の現在位置を測定する仕組みである」
誤り。
誤答理由: 人工衛星の電波で現在位置を測定するのはGNSS(アメリカのGPSなど)であり、GISとは役割の異なる技術である。

②「紙の地図をそのまま画像として保存したもので、データの重ね合わせや分析の機能はもたない」
誤り。
誤答理由: GISは単なる地図の電子画像ではなく、レイヤーの重ね合わせ・検索・空間分析の機能をもつことが本質である。

③「行政機関だけが利用できるシステムであり、個人が日常生活で利用することはできない」
誤り。
誤答理由: 地理院地図や地図アプリのように、GISは行政に限らず企業や個人にも広く開放され日常的に利用されている。

④「位置情報をもつ様々なデータをレイヤーとして重ね合わせ、地図上で表示・検索・分析できる仕組みである」
正しい。
正解。GISは位置情報をもつ地理情報をレイヤーとして重ね合わせ、地図上で表示・検索・分析できる仕組みであり、出店計画や防災など幅広く活用されている。

覚えるポイント

  • GIS=地理情報を地図上で表示・検索・分析する仕組み
  • レイヤーの重ね合わせで複数データの関係を分析できる
  • GNSS(衛星測位)とは別物。地理院地図は誰でも利用可能

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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