SG8-028地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

GISを用いて「避難所から半径500メートルの圏内に含まれない住宅地」を特定したい。この分析の手順として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

避難所の周囲に500メートルの円(バッファ)を発生させ、住宅地のレイヤーと重ね合わせて圏外の区域を抽出する

この問題のポイント

GISの空間分析の代表であるバッファ分析の手順を問う。一定距離圏の生成とレイヤーの重ね合わせという2段階の操作が核心。

解説

GISの強みは、位置関係に基づく空間分析ができることである。その代表がバッファ分析で、点・線・面の周囲に一定距離の圏(バッファ)を自動的に発生させる機能である。
設問の課題では、まず避難所の位置データの周囲に
半径500メートルのバッファ
を発生させる。次に、このバッファと住宅地の分布のレイヤーを重ね合わせ、バッファに含まれない住宅地を抽出する。こうして特定された「避難所まで遠い住宅地」は、新たな避難所の指定や避難計画の見直しの根拠となる。
同様の分析は、駅から徒歩圏の商圏分析、学校や病院の配置計画、浸水想定区域内の要配慮者施設の抽出など、行政・企業で広く使われている。
共通テストでは、課題に対してどのようなデータとどのような操作を組み合わせるかを選ばせる形式で出題される。レイヤーの重ね合わせとバッファという基本操作を理解しておけば対応できる。

ひっかけポイント
目視や一覧表の作成では「500メートル圏外」という空間的な条件を判定できない。距離条件の分析にはバッファが必要と気づけるか。

選択肢の確認

①「住宅地の航空写真を印刷し、目視で色の濃い場所を探す」
誤り。
誤答理由: 航空写真の目視では500メートルという距離条件を正確に判定できず、GISによる空間分析の手順ではない。

②「避難所の名称を五十音順に並べ替えて一覧表を作成する」
誤り。
誤答理由: 名称の並べ替えは属性の整理にすぎず、位置関係(距離)の分析にはならない。

③「地形図の等高線をなぞって山地と平地を塗り分ける」
誤り。
誤答理由: 等高線の塗り分けは地形の分析で、避難所までの距離という課題とは無関係である。

④「避難所の周囲に500メートルの円(バッファ)を発生させ、住宅地のレイヤーと重ね合わせて圏外の区域を抽出する」
正しい。
正解。距離条件の分析にはバッファ機能で500メートル圏を発生させ、住宅地レイヤーと重ね合わせて圏外を抽出するのが適切。

覚えるポイント

  • バッファ=対象の周囲に一定距離の圏を発生させる機能
  • バッファと他のレイヤーの重ね合わせで圏内外を抽出
  • 避難所配置・商圏分析など実務で広く活用

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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