TK9-092|地理総合・地理探究 対策問題
地域調査で統計資料を利用するときの注意点として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
出典と調査年次を確認し、異なる資料を比較するときは調査方法や定義の違いに注意する
この問題のポイント
統計資料の批判的な利用という資料活用の基本を問う。出典・年次・定義という3つの確認事項が軸である。
解説
統計を利用するときの基本動作は次の3つである。
- 出典の確認:誰がどんな目的で作った統計か。国勢調査などの公的統計は信頼性が高いが、作成主体に都合よく加工された数値もあり得る
- 調査年次の確認:統計は年次によって値が大きく変わる。人口世界一が2023年に中国からインドへ代わったように、古い統計の思い込みは判読を誤らせる。比較するなら同じ年次(または年次をそろえた系列)を使う
- 定義・調査方法の確認:例えば「都市人口」の定義は国によって異なるため、国際比較では注意が要る。失業率や耕地面積なども定義の差が数値の差を生む
その上で、目的に応じてグラフ化・地図化などの加工を行うことは、傾向を発見するために推奨される正しい手順である。
共通テストでは、生徒の調査の進め方の適否を判定させる形式でこの内容が問われる。
ひっかけポイント
「公表されている統計だから正しい」「年次が違っても比較できる」という無批判な態度を選ばせる誤答が定番である。
選択肢の確認
①「出典と調査年次を確認し、異なる資料を比較するときは調査方法や定義の違いに注意する」
✅ 正しい。
正解。統計は出典・調査年次・定義(調査方法)の3点を確認するのが基本であり、異なる資料の比較では特に定義の違いが数値の差を生むことに注意する。
②「インターネット上の統計は全て正確なので、出典を確認する必要はない」
❌ 誤り。
誤答理由: インターネット上には信頼性の低い統計や恣意的に加工された数値もあり、出典の確認は省略できない。
③「調査年次の異なる統計でも、数値をそのまま並べて比較してよい」
❌ 誤り。
誤答理由: 年次の異なる統計をそのまま比較すると、時期による変化と地域による差を混同してしまうため、年次をそろえる必要がある。
④「統計は加工せず眺めるだけにとどめ、グラフ化や地図化はしない方がよい」
❌ 誤り。
誤答理由: グラフ化や地図化は傾向の発見に有効な正しい分析手順であり、加工を避けるべきという考えは誤りである。
覚えるポイント
- 統計は出典・年次・定義の3点を確認
- 比較は年次と定義をそろえてから行う
- グラフ化・地図化は傾向発見の正しい手順
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。