TK8-012地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

ヨーロッパへの移民・難民についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

ドイツのトルコ系、フランスの北アフリカ系など、労働力として受け入れた移民が定住し社会の重要な構成員となっている

この問題のポイント

ヨーロッパの移民の出身地と受け入れ国の対応を問う。ドイツ=トルコ系、フランス=北アフリカ系(旧植民地)という対応が判断軸。

解説

西ヨーロッパ諸国は、戦後復興と高度成長期の労働力不足を補うため、外国人労働者を積極的に受け入れた。
ドイツは、ガストアルバイター(客人労働者)としてトルコなどから労働者を招き、現在もトルコ系住民が最大の移民集団である。フランスは、旧植民地アルジェリア・モロッコ・チュニジアなど北アフリカ(マグレブ諸国)からの移民が多く、イギリスもインド・パキスタンなど旧植民地からの移民が多い。旧植民地との歴史的つながりが移民の流れを規定している点が重要である。
移民は定住して2世・3世が育ち、社会の重要な構成員となる一方、雇用・宗教(イスラームとの共生)・社会統合をめぐる摩擦も生じ、移民排斥を掲げる政党の台頭もみられる。
2015年には内戦下のシリアなどから難民が大量に流入する難民危機が起こり、受け入れの分担をめぐりEUは大きく揺れた。

ひっかけポイント
受け入れ国と出身地の対応(独=トルコ、仏=北アフリカ、英=南アジア)の入れ替えが定番。2015年の難民は西アジアからで東アジアではない。

選択肢の確認

①「2015年の難民危機では、難民の大部分が東アジアから流入した」
誤り。
誤答理由: 2015年の難民危機の中心はシリアなど西アジア・アフリカからの流入で、東アジアではない。

②「ドイツのトルコ系、フランスの北アフリカ系など、労働力として受け入れた移民が定住し社会の重要な構成員となっている」
正しい。
正解。ドイツのトルコ系、フランスの北アフリカ系(旧植民地)など、労働力として受け入れた移民が定住している。

③「ヨーロッパには移民はほとんど存在せず、人口は民族的に均質である」
誤り。
誤答理由: 西欧諸国は移民の比率が高く、民族的に均質という説明は現実と大きく異なる。

④「移民の出身地は南北アメリカ大陸にほぼ限られている」
誤り。
誤答理由: 移民の出身地はトルコ・北アフリカ・南アジアなどが中心で、南北アメリカに限られるという説明は誤り。

覚えるポイント

  • ドイツ=トルコ系、フランス=北アフリカ系、イギリス=南アジア系
  • 旧植民地との歴史的関係が移民の流れを規定
  • 2015年シリア難民危機で受け入れ分担が争点に

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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