TK8-013地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

イギリスのEU離脱(2020年)についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

国民投票の結果を受けて離脱したもので、移民の増加への不満などが背景にあった

この問題のポイント

イギリスEU離脱の経緯と背景を問う。自らの国民投票による選択であることと、移民問題という背景の理解が判断軸。

解説

イギリスは2016年の国民投票で離脱支持が約52パーセントと多数を占め、交渉を経て2020年EUから離脱した。加盟国の離脱は史上初である。
背景には複数の要因がある。東方拡大後に東欧からの移民が急増し、雇用や医療・教育などの公共サービスをめぐる不満が高まったこと、EUへの拠出金の負担感、規制や主権がブリュッセル(EU本部)に委ねられることへの反発などである。離脱を選んだのは自国の判断であり、除名されたのではない。
なお、イギリスはもともとユーロを導入せずポンドを使い続けていたため、「離脱でユーロをやめた」は誤りである。離脱後はEUの意思決定への参加権を失い、EUとの間で新たな貿易協定を結んだ。北アイルランドとアイルランド(EU加盟国)の間の国境管理をどうするかは、離脱交渉の最大の難題であった。
2024年にはイギリスがCPTPPに加入するなど、離脱後の通商関係の再構築が進んでいる。

ひっかけポイント
「除名された」「ユーロを使っていた」がいずれも誤り。イギリスは元からポンドを維持し、自らの国民投票で離脱を選んだ。

選択肢の確認

①「国民投票の結果を受けて離脱したもので、移民の増加への不満などが背景にあった」
正しい。
正解。2016年の国民投票で離脱が多数となり2020年に離脱した。移民増加への不満や主権問題が背景にある。

②「EUの決定によりイギリスは強制的に除名された」
誤り。
誤答理由: EUに除名の決定はなく、イギリスは自らの国民投票の結果に基づき離脱を選択した。

③「離脱後もイギリスはEUの意思決定に投票権を持ち続けている」
誤り。
誤答理由: 離脱によりイギリスはEUの意思決定への投票権を失った。持ち続けているという記述は誤り。

④「イギリスは離脱と同時に通貨ユーロの使用をやめた」
誤り。
誤答理由: イギリスはもともとユーロを導入せずポンドを使用しており、離脱でユーロをやめたという記述は誤り。

覚えるポイント

  • 2016年国民投票→2020年離脱、加盟国初の離脱
  • 背景は移民増加への不満・拠出金・主権問題
  • イギリスは元来ユーロ未導入(ポンド維持)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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