SG5-042|地理総合・地理探究 対策問題
2015年に採択されたパリ協定の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑えることを目標に、先進国・発展途上国を問わずすべての締約国が削減目標を提出する枠組みである
この問題のポイント
パリ協定の内容と、京都議定書との違いを問う。「すべての国が参加」という点が最大の特徴であることをつかんでいるかが鍵。
解説
パリ協定は、2015年のCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で採択された、2020年以降の温暖化対策の国際的枠組みである。
目標は、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて2度未満に抑え、さらに1.5度以内に抑える努力を追求することである。
最大の特徴は、先進国・発展途上国の区別なく、すべての締約国が温室効果ガスの削減目標を自ら定めて提出し、達成に向けた対策を進める点にある。1997年の京都議定書が先進国のみに削減義務を課し、その後に排出が急増した中国やインドなどが義務を負わなかった反省を踏まえた仕組みである。
各国は目標の引き上げを重ね、日本を含む多くの国が21世紀半ばまでの**脱炭素社会(温室効果ガスの実質排出ゼロ)**の実現を掲げている。
ひっかけポイント
「先進国のみに義務」は京都議定書の特徴で、パリ協定との違いを突くのが最頻出の型。砂漠化対処条約やモントリオール議定書(オゾン層)など、条約名と対象問題の混同にも注意。
選択肢の確認
①「砂漠化の防止を目的として採択された条約である」
❌ 誤り。
誤答理由: 砂漠化防止を目的とするのは砂漠化対処条約である。パリ協定は気候変動(温暖化)対策の枠組みである。
②「フロンの生産を規制してオゾン層を保護するための議定書である」
❌ 誤り。
誤答理由: フロン規制によるオゾン層保護はモントリオール議定書である。条約名と対象問題の組合せの入れ替えである。
③「産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑えることを目標に、先進国・発展途上国を問わずすべての締約国が削減目標を提出する枠組みである」
✅ 正しい。
正解。パリ協定は気温上昇を産業革命前比2度未満(1.5度努力)に抑える目標を掲げ、先進国・途上国の区別なく全締約国が削減目標を提出する枠組みである。
④「先進国だけに温室効果ガスの削減義務を課した枠組みである」
❌ 誤り。
誤答理由: 先進国のみに削減義務を課したのは1997年の京都議定書である。全ての国が参加する点こそパリ協定の最大の特徴である。
覚えるポイント
- パリ協定は2015年COP21で採択、2度未満・1.5度努力目標
- すべての締約国が削減目標を提出(京都議定書は先進国のみ)
- 各国が脱炭素(実質排出ゼロ)を長期目標に掲げる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。