SG5-022|地理総合・地理探究 対策問題
ヒンドゥー教徒の生活文化に関する説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
牛を神聖な動物とみなして牛肉を食べず、ガンジス川での沐浴などの宗教的実践を行う
この問題のポイント
ヒンドゥー教の生活規範の基本を問う。牛の神聖視・沐浴という実践と、インドの民族宗教という性格が判断の軸になる。
解説
ヒンドゥー教はインドの社会・文化と一体化して発展した民族宗教で、信者は約11億人とインド国民の約8割を占める。ネパールにも信者が多い。
生活規範として最も重要なのが、牛を神聖な動物とみなす考え方である。このため信者は牛肉を食べず、インドでは牛肉の消費が宗教的に強く忌避される。菜食主義者も多い。一方で、乳やバターなどの乳製品は重要な食材として広く利用される。
聖なる川とされるガンジス川では、罪を清めるための沐浴が行われ、聖地バラナシには多くの巡礼者が集まる。
また、ヒンドゥー教は職業や身分と結び付いたカーストと呼ばれる社会集団の制度と深く関わってきた。カーストによる差別は憲法で禁止されているが、社会的な影響は今も残るとされる。
ひっかけポイント
牛(ヒンドゥー教で神聖)と豚(イスラームで不浄)の入れ替えが最頻出の型。メッカ巡礼はイスラームの五行であり、ヒンドゥー教の実践と混同させる選択肢にも注意。
選択肢の確認
①「牛を神聖な動物とみなして牛肉を食べず、ガンジス川での沐浴などの宗教的実践を行う」
✅ 正しい。
正解。ヒンドゥー教では牛が神聖な動物とされ牛肉を食べない。ガンジス川での沐浴やカースト制度との結び付きも、この宗教の重要な特徴である。
②「豚を神聖視するため、豚肉を用いた料理が儀式に欠かせない」
❌ 誤り。
誤答理由: 豚を神聖視する宗教ではない。豚を不浄として食べないのはイスラームであり、動物と宗教の対応を入れ替えた説明である。
③「民族や国境を超えた布教活動によって世界宗教へと発展した」
❌ 誤り。
誤答理由: ヒンドゥー教はインドの社会・文化と一体化した民族宗教で、布教による世界宗教化はしていない。信者の大部分はインドとネパールに集中する。
④「信者はメッカへの巡礼を一生に一度行うことが義務とされている」
❌ 誤り。
誤答理由: メッカ巡礼はイスラームの五行の一つである。ヒンドゥー教の聖地はバラナシなどガンジス川流域で、宗教間の実践の混同である。
覚えるポイント
- 牛は神聖で牛肉は食べない、乳製品は利用する
- ガンジス川の沐浴、聖地バラナシ
- インドの民族宗教でカースト制度と深く関連
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。