SG5-023地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(1) 生活文化の多様性と国際理解

イスラームの食に関する規範の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

豚肉を食べることと飲酒が禁じられており、戒律に従って処理された食品はハラールフードと呼ばれる

この問題のポイント

イスラームの食規範の内容を問う。豚肉・酒の禁止とハラールという概念、そしてヒンドゥー教の牛の忌避との区別が判断の軸。

解説

イスラームでは、聖典クルアーンの教えに基づき、豚肉を食べること飲酒が禁じられている。豚は不浄な動物とされ、豚由来の成分を含む調味料や加工品も避けられる。
食べてよいものについても定めがあり、羊や牛、鶏などの肉も、戒律に従った方法で処理されたものでなければならない。こうして許された食品をハラール(ハラールフード)と呼ぶ。近年は、ムスリムの観光客や留学生の増加に対応して、日本国内でもハラール認証を受けた食品や飲食店が増えている。
また、ラマダーンと呼ばれる月には、日の出から日没まで飲食を断つ断食が行われる(日没後には食事をとる)。
宗教による食の規範は、ヒンドゥー教の牛肉忌避、ユダヤ教の食規定など宗教ごとに異なり、多文化共生を考えるうえで重要な知識である。

ひっかけポイント
「牛が禁止」はヒンドゥー教との混同を狙う定番の型。イスラームは豚と酒の禁止で、他の肉は戒律に従えば食べられる。完全菜食の義務はなく、断食も日中のみである。

選択肢の確認

①「牛を神聖視しているため、牛肉だけが禁止されている」
誤り。
誤答理由: 牛の神聖視はヒンドゥー教の特徴である。イスラームで避けられるのは豚であり、牛肉は戒律に従って処理されていれば食べられる。

②「あらゆる肉食が禁じられており、完全な菜食が義務とされている」
誤り。
誤答理由: イスラームは完全菜食を義務としていない。羊・牛・鶏などの肉は、定められた方法で処理されたものであれば食べることができる。

③「金曜日に魚を食べることが信者の義務として定められている」
誤り。
誤答理由: 金曜日はモスクでの集団礼拝の日であり、魚食の義務はない。魚を食べる習慣はキリスト教(カトリック)の慣行との混同である。

④「豚肉を食べることと飲酒が禁じられており、戒律に従って処理された食品はハラールフードと呼ばれる」
正しい。
正解。イスラームではクルアーンに基づき豚肉と飲酒が禁じられ、戒律に従って処理された食品はハラール(ハラールフード)と呼ばれる。

覚えるポイント

  • イスラームは豚肉と飲酒が禁止
  • 戒律に従って処理された食品がハラール
  • ラマダーン月は日中のみ断食、日没後は飲食可

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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