KZ-R8H-01|地理総合・地理探究 対策問題
資料は、ある地点の雨温図と、その地域で伝統的にみられる生活文化(ジャガイモの栽培、アルパカやリャマの飼育)を示している。資料から読み取れるこの地点の特徴として最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
気温は年間を通じて10℃前後と低く年較差が小さい一方、6〜8月にやや低下しており、南半球の低緯度に位置する標高の高い地域と考えられる
この問題のポイント
雨温図から気温の水準・年較差・降水の季節配分を読み取り、高山気候と生活文化を結び付けられるかを問う。
解説
高山気候は、低緯度でも標高が高いために気温が低くなる気候である。標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がるため、赤道付近でも標高4,000m級の高地では月平均気温が10℃前後にとどまる。
資料の雨温図をみると、気温は一年中10℃前後で年較差が小さい。低緯度地域の特徴である。さらに6〜8月にかけて気温がやや下がっており、この時期が冬にあたる南半球側の地点だとわかる。降水は12〜2月ごろに多く、6〜8月は少ない。
ジャガイモの栽培とアルパカ・リャマの飼育は、アンデス山脈の高地で伝統的にみられる生活文化である。ジャガイモはアンデス原産の作物で、冷涼な高地でも栽培できる。リャマは荷物の運搬、アルパカは毛の利用を主な目的として飼われてきた。
これらを総合すると、この地点は南アメリカのアンデス高地と判断できる。
ひっかけポイント
気温が低い=高緯度と思い込ませる選択肢に注意。年較差が小さければ低緯度の高山、年較差が大きければ高緯度の内陸という読み分けが基本。
選択肢の確認
①「年間を通じて高温で毎月200mmを超える降水があり、熱帯雨林気候の低地と考えられる」
❌ 誤り。
誤答理由: 熱帯雨林気候なら毎月高温多雨のはずだが、図の気温は10℃前後と低く、降水も季節によって差があるため矛盾する。
②「12〜2月に降水がほとんどなく6〜8月に降水が集中しているため、北半球の地中海沿岸と考えられる」
❌ 誤り。
誤答理由: 図では降水は12〜2月に多く6〜8月に少ない。この説明は降水の季節を逆に読んでおり、北半球の地中海沿岸なら気温の山も6〜8月に来るはずである。
③「気温は年間を通じて10℃前後と低く年較差が小さい一方、6〜8月にやや低下しており、南半球の低緯度に位置する標高の高い地域と考えられる」
✅ 正しい。
正解。気温は一年中10℃前後で年較差が小さく、6〜8月にやや下がることから南半球の低緯度高地と読める。ジャガイモとリャマはアンデス高地の生活文化である。
④「気温の年較差が非常に大きく、最寒月には氷点下20℃を下回る冷帯の内陸部と考えられる」
❌ 誤り。
誤答理由: 冷帯の内陸部なら年較差が大きく冬は氷点下になるはずだが、図の気温は年間を通じて10℃前後で氷点下の月はない。
覚えるポイント
- 高山気候は低緯度でも冷涼で、気温の年較差が小さい
- 6〜8月に気温が下がる雨温図は南半球の地点
- ジャガイモ・リャマ・アルパカはアンデス高地の生活文化
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。