TK6-058|地理総合・地理探究 対策問題
ドーナツ化現象と都心回帰についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
地価高騰などで都心の定住人口が減少するドーナツ化が進んだが、近年は再開発により都心の人口が回復する都心回帰がみられる
この問題のポイント
ドーナツ化(都心の夜間人口減少)と都心回帰(その反転)という、日本の大都市で起きた人口分布の変化を時系列で理解しているかを問う。
解説
ドーナツ化現象とは、都心部の定住人口(夜間人口)が減少し、周辺の郊外の人口が増加することで、人口分布が中心の空いたドーナツ状になる現象をいう。高度経済成長期からバブル期の日本の大都市では、都心の地価高騰や住環境の悪化により住宅が郊外へ押し出され、ドーナツ化が顕著に進んだ。都心では小学校の統廃合が相次ぎ、地域コミュニティの空洞化が問題となった。
しかし1990年代後半以降、バブル崩壊による地価の下落、工場・貨物駅跡地などの再開発、超高層マンション(タワーマンション)の大量供給により、都心の人口が再び増加に転じた。これを都心回帰という。東京都心の区部では人口増加が続き、湾岸部に新しい住宅地が形成された。
都心回帰は通勤時間の短縮という利点の一方、保育所の不足や特定地区への人口集中という新たな課題も生んでいる。
ひっかけポイント
ドーナツ化は「都心が減って郊外が増える」現象で、向きを逆にした記述が定番の誤り。1990年代後半以降はその反転(都心回帰)が進む。
選択肢の確認
①「ドーナツ化現象が進むと、都心の夜間人口は増加する」
❌ 誤り。
ドーナツ化で減少するのは都心の夜間人口(定住人口)であり、業務機能は残るため昼間人口の減少を意味しない。
②「地価高騰などで都心の定住人口が減少するドーナツ化が進んだが、近年は再開発により都心の人口が回復する都心回帰がみられる」
✅ 正しい。
正解。ドーナツ化は地価高騰などによる都心の定住人口の減少で、1990年代後半以降は再開発とマンション供給で都心回帰が進んだ。
③「ドーナツ化現象とは郊外の人口が減少して都心に人口が集中する現象である」
❌ 誤り。
ドーナツ化は都心の人口が減り郊外が増える現象であり、向きを逆にした記述である。
④「都心回帰とは都心の人口がさらに減少し続ける現象である」
❌ 誤り。
都心回帰は都心の人口が回復する現象であり、減少の継続という記述は定義と逆である。
覚えるポイント
- ドーナツ化=都心の夜間人口減少と郊外の増加
- 原因は都心の地価高騰と住環境悪化
- 1990年代後半以降は再開発による都心回帰へ反転
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。