TK9-044|地理総合・地理探究 対策問題
国民の8割以上がカトリックを信仰するアジアの国で、英語が広く通用することから海外への出稼ぎや欧米企業の業務受託が盛んであり、バナナの対日輸出でも知られる国。この特徴に当てはまる国として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
フィリピン
この問題のポイント
宗教統計と言語・労働力移動の組合せから東南アジアの国を特定する。「アジアで例外的なカトリック国」という宗教の決め手を問う。
解説
最大の決め手は国民の8割以上がカトリックという宗教統計である。アジアでキリスト教徒が多数を占める国は、スペインの植民地支配を約330年受けたフィリピン(と東ティモール)だけであり、この一点でほぼ確定する。
その後のアメリカ統治の影響で英語が広く通用することも大きな特徴で、これを生かして看護師・船員・家事労働者などとして海外への出稼ぎが盛んである。海外労働者からの送金はGDPの1割近くを占め、経済を支えている。また英語力を背景に、欧米企業のコールセンターなど業務の受託(アウトソーシング)産業が成長している。
農業では、ミンダナオ島の大規模農園で栽培されるバナナが日本向けに輸出され、日本のバナナ輸入の大半を占める。
消去の確認として、インドネシアはイスラム、ベトナムは大乗仏教系、タイは上座部仏教で、宗教構成が全く異なる。
ひっかけポイント
東南アジアの宗教分布で唯一のカトリック多数国という例外性が問われる。送金依存経済はメキシコなどとも共通する頻出テーマ。
選択肢の確認
①「インドネシア」
❌ 誤り。
誤答理由: インドネシアはイスラム教徒が多数を占め、カトリック8割以上という宗教構成に全く合わない。
②「ベトナム」
❌ 誤り。
誤答理由: ベトナムは大乗仏教の影響圏の社会主義国で、カトリック多数でも英語圏でもない。
③「タイ」
❌ 誤り。
誤答理由: タイは上座部仏教徒が9割以上を占める国で、カトリック多数という条件に合わない。
④「フィリピン」
✅ 正しい。
正解。カトリック教徒8割以上、英語の通用、海外出稼ぎ送金、対日バナナ輸出という組合せは、スペインとアメリカの統治を受けたフィリピンである。
覚えるポイント
- フィリピンはアジアで例外的なカトリック多数国
- 英語力を生かした出稼ぎと送金が経済を支える
- 日本のバナナ輸入の大半はフィリピン産
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。