KZ-R8H-04地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 本試験

図が示すような乾燥・半乾燥地域の牧畜に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R8H-04の問題図版
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正解: 4

正解

乾燥地域では水と草を求めて家畜とともに移動する遊牧が伝統的に行われ、モンゴルの草原では羊・ヤギ・馬などが飼育されてきた

この問題のポイント

遊牧という牧畜形態の定義と、乾燥地域の家畜構成の知識を問う。宗教的タブーと家畜の組合せも確認する。

解説

遊牧は、農耕が難しい乾燥地域やツンドラ地域で、水と牧草を求めて家畜とともに移動しながら生活する粗放的な牧畜である。
モンゴルの草原(ステップ)では羊・ヤギ・馬・牛・ラクダが伝統的に飼育され、移動式住居のゲルに住み、乳や肉・毛を利用する生活が営まれてきた。西アジアや北アフリカの乾燥地域ではラクダや羊の遊牧がみられ、ツンドラ地域ではトナカイの遊牧が行われる。
は移動に不向きなうえ、雑食で人間と食料が競合するため、遊牧の家畜にはならない。さらに西アジアで広く信仰されるイスラームでは豚は不浄とされ、飼育も食用も避けられる。
遊牧は自然の草だけに頼るため人工的な灌漑を前提とせず、降水量200mm前後のステップでも成立する。ただし近年は定住化政策や市場経済化により、伝統的な遊牧は変化しつつある。

ひっかけポイント
遊牧が行われる気候帯(乾燥帯・寒帯)と家畜の組合せの入れ替えが定番。豚は乾燥地域・イスラム圏の家畜にならない点は頻出。

選択肢の確認

①「遊牧は降水量の多い熱帯雨林の地域で最も発達した牧畜の形態である」
誤り。
誤答理由: 遊牧は農耕が難しい乾燥帯やツンドラで発達した牧畜である。熱帯雨林は遊牧の舞台ではない。

②「乾燥地域の牧畜では豚が中心的な家畜であり、西アジアでも豚の遊牧が盛んである」
誤り。
誤答理由: 豚は移動に不向きで乾燥地域の遊牧では飼われず、イスラム圏では宗教的にも忌避される。西アジアの家畜はラクダや羊が中心である。

③「羊やヤギの飼育には大規模な灌漑施設が不可欠なため、乾燥地域では牧畜は成立しない」
誤り。
誤答理由: 遊牧は自然の草を利用するため灌漑施設を前提とせず、降水量の少ないステップでも成立する。灌漑不可欠という前提が誤りである。

④「乾燥地域では水と草を求めて家畜とともに移動する遊牧が伝統的に行われ、モンゴルの草原では羊・ヤギ・馬などが飼育されてきた」
正しい。
正解。遊牧は水と草を求めて移動する乾燥地域の粗放的な牧畜で、モンゴルでは羊・ヤギ・馬などを連れてゲルに住む生活が営まれてきた。

覚えるポイント

  • 遊牧は乾燥帯・ツンドラの移動型牧畜
  • モンゴル=羊・ヤギ・馬、西アジア=ラクダ、ツンドラ=トナカイ
  • イスラム圏では豚は飼育されない

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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