TK4-026地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

園芸農業についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

大都市向けに野菜・花・果実を集約的に生産する農業で、オランダの花卉栽培や輸送手段の発達による遠隔地からの出荷もみられる

この問題のポイント

園芸農業の性格(集約的・市場指向)と、近郊農業から輸送園芸への広がりを問う。

解説

園芸農業は、大都市市場への出荷を目的に、野菜・花卉(かき)・果実を狭い土地に資本と労働を集中的に投入して栽培する商業的農業である。単位面積あたりの収益性が高い。
2つの形態がある。

  • 近郊農業: 大都市周辺で新鮮な野菜などを毎日供給する。鮮度が命の作物ほど都市の近くに立地するという、チューネンの立地論どおりの姿である
  • 輸送園芸(トラックファーミング): 保冷トラックや航空機など輸送手段の発達を背景に、気候条件の有利な遠隔地から大都市へ出荷する。宮崎平野や高知平野の温暖な気候を生かした野菜の促成栽培、長野県の高冷地での抑制栽培(高原野菜)はその日本版である
    オランダは先進地として名高く、ガラス温室での花卉・野菜栽培と球根生産で世界的な輸出国となっている。ケニアやコロンビアから欧米へ空輸される切り花のように、国際的な輸送園芸も拡大している。

ひっかけポイント
「粗放的・大規模」は企業的農業の特徴で、園芸農業は集約的の代表。輸送手段の発達で市場から遠くても成立するようになった変化が問われる。

選択肢の確認

①「大都市向けに野菜・花・果実を集約的に生産する農業で、オランダの花卉栽培や輸送手段の発達による遠隔地からの出荷もみられる」
正しい。
正解。園芸農業は都市向けの野菜・花・果実を集約的に生産する農業で、オランダの施設園芸が代表例であり、輸送の発達で遠隔地からの輸送園芸も発達した。

②「広大な土地で小麦だけを大型機械により粗放的に栽培する農業である」
誤り。
誤答理由: 広大な土地での粗放的な小麦栽培は企業的穀物農業の説明で、狭い土地に資本と労働を集中する園芸農業と正反対である。

③「自家消費を目的として、いも類を焼畑で栽培する農業である」
誤り。
誤答理由: 自家消費目的の焼畑は自給的農業であり、市場出荷を前提とする商業的な園芸農業とは性格が異なる。

④「生産物の鮮度は重要でないため、市場からの距離は立地に全く影響しない」
誤り。
誤答理由: 鮮度が重要な作物ほど市場との距離が立地を左右する。輸送の発達は制約を緩めたが無関係にしたわけではない。

覚えるポイント

  • 都市向けの野菜・花・果実を集約的に生産
  • 近郊農業と輸送園芸(促成・抑制栽培)の2形態
  • オランダの施設園芸・花卉栽培が代表例

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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