TK8-033地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

2000年代後半以降のアメリカ合衆国のエネルギー生産の変化として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

シェール層からの原油・天然ガスの採掘が本格化し、世界有数の産油国・産ガス国となった

この問題のポイント

シェール革命の内容を問う。新技術による資源開発がアメリカを最大級の産油・産ガス国に押し上げた、という変化が判断軸。

解説

シェール革命とは、地下深くの頁岩(シェール)層に含まれる原油・天然ガスを、水圧破砕法や水平掘削といった新技術で採掘できるようになった変化を指す。
2000年代後半から採掘が本格化し、テキサス州やノースダコタ州などで生産が急増した。この結果、アメリカは原油・天然ガスともに世界最大級の生産国に返り咲き、長年の原油輸入依存から転じてLNGや原油の輸出国にもなった。世界のエネルギー市場では、OPEC諸国やロシアの影響力を相対的に弱める地殻変動となり、ロシア産ガスへの依存を減らしたいヨーロッパへのLNG輸出も拡大した。
一方で、水圧破砕に大量の水と化学物質を使うことによる地下水汚染、メタンの漏出など環境への懸念も指摘されている。
エネルギー統計(原油・天然ガス生産の国別順位)の判読で、アメリカが上位に位置する理由として問われる、2010年代以降の重要な時事的変化である。

ひっかけポイント
「産出しなくなった」「すべて再エネ」は極端で誤り。シェール革命は化石燃料の増産であり、石炭はむしろ減少傾向である。

選択肢の確認

①「エネルギーのすべてを再生可能エネルギーでまかなうようになった」
誤り。
誤答理由: 再生可能エネルギーは拡大しているが、エネルギーのすべてをまかなう水準にはほど遠い。

②「石炭の生産が急増し、エネルギーの中心となった」
誤り。
誤答理由: 増えたのはシェール層の原油・天然ガスで、石炭はむしろ減少傾向にある。

③「シェール層からの原油・天然ガスの採掘が本格化し、世界有数の産油国・産ガス国となった」
正しい。
正解。シェール革命により頁岩層の原油・ガスの採掘が本格化し、アメリカは世界最大級の産油・産ガス国となった。

④「アメリカでは石油や天然ガスは全く産出しなくなった」
誤り。
誤答理由: シェール革命でむしろ生産が急増した。産出しなくなったという説明は正反対である。

覚えるポイント

  • シェール革命=頁岩層の原油・ガスを新技術で採掘
  • アメリカは世界最大級の産油・産ガス国に
  • 輸出国化で世界のエネルギー地図を変えた

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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