TK2-B15地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

エルニーニョ現象についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

太平洋東部の赤道付近で海面水温が平年より高くなる現象で、世界各地に異常気象をもたらす一因となる

この問題のポイント

エルニーニョ現象の定義を問う。「太平洋東部・赤道付近」「水温が高くなる」「世界の異常気象と連動」という3点と、逆のラニーニャ現象との区別で解ける。

解説

エルニーニョ現象は、ペルー沖など太平洋東部の赤道付近の海面水温が、平年より高い状態が長く続く現象である。
通常、この海域では貿易風が暖かい海水を太平洋西部へ吹き寄せ、ペルー沖では深層から冷たく栄養豊富な水が湧き上がる(湧昇流)ため、水温が低く豊かな漁場となっている。貿易風が弱まると暖水が東へ戻り、水温が上昇してエルニーニョ現象となる。このとき湧昇流は弱まり、アンチョビー(かたくちいわし)の漁獲は激減する。
影響は太平洋にとどまらない。大気と海洋は連動しているため、エルニーニョ現象の発生年には、インドネシアやオーストラリアの干ばつ、南アメリカの多雨など、世界各地の異常気象の一因となる。日本では冷夏・暖冬の傾向が現れやすいとされる。
反対に、同じ海域の水温が平年より低くなる現象はラニーニャ現象と呼ばれ、これも異常気象と関連する。地球温暖化と並び、気候変動を理解する重要な現象である。

ひっかけポイント
水温が「高くなる」のがエルニーニョ、「低くなる」のがラニーニャで、定義の入れ替えが最頻出。エルニーニョ時のペルー沖は湧昇流が弱まり漁獲が減る点も因果ごと問われる。

選択肢の確認

①「エルニーニョ現象は大西洋の高緯度海域だけで発生し、他の地域の気象には影響しない」
誤り。
誤答理由: エルニーニョ現象は太平洋の赤道付近で発生し、その影響は大気の循環を通じて世界各地の気象に及ぶ。大西洋限定・影響なしという説明は誤りである。

②「エルニーニョ現象が発生すると、ペルー沖では湧昇流が強まり漁獲量が大幅に増加する」
誤り。
誤答理由: エルニーニョ発生時のペルー沖では湧昇流が弱まり、アンチョビーの漁獲は激減する。強まる・増加という説明は正反対である。

③「太平洋東部の赤道付近で海面水温が平年より高くなる現象で、世界各地に異常気象をもたらす一因となる」
正しい。
正解。エルニーニョ現象は太平洋東部の赤道付近の海面水温が平年より高くなる現象で、大気と連動して世界各地の異常気象の一因となる。

④「エルニーニョ現象とは、太平洋東部の赤道付近の海面水温が平年より低くなる現象をいう」
誤り。
誤答理由: 同海域の水温が平年より低くなる現象はラニーニャ現象と呼ばれる。エルニーニョとラニーニャの定義を取り違えている。

覚えるポイント

  • エルニーニョ=太平洋東部赤道域の水温が平年より高い
  • 原因は貿易風の弱まり。ペルー沖の漁獲は激減
  • 逆はラニーニャ。どちらも世界の異常気象の一因

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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