TK4-002|地理総合・地理探究 対策問題
石炭の分布と生産についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
古期造山帯に多く分布し、生産は中国が世界の約半分を占めて第1位である
この問題のポイント
石炭の分布(古期造山帯)と生産国の順位を問う。石油(新期造山帯・中東偏在)との対比が判断の軸。
解説
石炭は、古生代などの森林が地中で炭化したもので、古期造山帯(アパラチア山脈、ペニン山脈周辺、グレートディヴァイディング山脈など)に多く分布する。ただし中国やインドの炭田のように例外もある。
生産は中国が世界の約半分を占めて第1位で、インド・インドネシアが続く。輸出ではインドネシア・オーストラリアが上位で、日本は輸入の6割以上をオーストラリアに依存する。
石炭の特徴は、
- 石油に比べて埋蔵の偏在性が小さく、可採年数も長い
- 価格が安く、製鉄の原料(原料炭)や火力発電の燃料(一般炭)として今も重要
- 燃焼時の二酸化炭素排出量が多く、脱炭素の流れの中で削減が課題
である。ヨーロッパでは炭田の多くが閉山し、脱石炭火力の動きが進む一方、アジアでは依然として石炭火力への依存が大きい。
ひっかけポイント
「石炭=古期造山帯、石油=新期造山帯」の入れ替えが最頻出。生産1位の中国と、輸出上位のインドネシア・オーストラリアの区別にも注意。
選択肢の確認
①「生産量第1位はドイツで、ルール炭田が世界最大の産出地である」
❌ 誤り。
誤答理由: ルール炭田はかつての大産地だが多くが閉山しており、現在の生産1位は世界の約半分を占める中国である。
②「偏在性が石油より強く、埋蔵は中東地域に集中している」
❌ 誤り。
誤答理由: 中東に埋蔵が集中し偏在性が大きいのは石油であり、石炭は比較的広く分布して偏在性が小さい。
③「古期造山帯に多く分布し、生産は中国が世界の約半分を占めて第1位である」
✅ 正しい。
正解。石炭はアパラチアなど古期造山帯に多く分布し、生産は中国が世界の約半分を占めて第1位、インド・インドネシアが続く。
④「新期造山帯の背斜構造の部分に集中して分布する」
❌ 誤り。
誤答理由: 新期造山帯の背斜構造に集まるのは石油の説明であり、石炭の分布(古期造山帯)とは対応が逆である。
覚えるポイント
- 石炭は古期造山帯に多く、偏在性は石油より小さい
- 生産は中国が約半分で1位、輸出はインドネシア・オーストラリア
- 二酸化炭素排出が多く脱炭素の焦点となっている
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。