TK4-003|地理総合・地理探究 対策問題
石油(原油)の分布についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
新期造山帯の背斜構造の地層などに多く、ペルシャ湾岸に埋蔵が集中して偏在性が大きい
この問題のポイント
石油の地質的な産出条件(新期造山帯・背斜構造)と、ペルシャ湾岸への偏在を問う。
解説
石油(原油)は、海中のプランクトンなどの有機物が地中で変化したもので、地層が波状に曲がった褶曲構造のうち背斜部(上に凸の部分)に集まりやすい。分布は新期造山帯とその周辺に多い。
最大の特徴は偏在性の大きさである。ペルシャ湾岸(サウジアラビア・イラン・イラク・クウェート・アラブ首長国連邦など)に世界の埋蔵量の約半分が集中する。確認埋蔵量ではベネズエラやサウジアラビアが上位に立つ。
生産国は、シェールオイルの開発でアメリカが第1位となり、サウジアラビア・ロシアが続く。
消費地の先進国・新興国と産出地が離れているため、石油は国際的に大量に取引される資源となり、タンカーやパイプラインによる輸送、価格変動、産油国の政治情勢が世界経済を左右する。日本は原油輸入の約9割を中東に依存しており、供給源の多角化が課題である。
ひっかけポイント
石炭(古期造山帯・偏在小)との対比が定番。埋蔵の中心はペルシャ湾岸だが、生産1位はシェール革命後のアメリカという点も混同しやすい。
選択肢の確認
①「埋蔵量が最も多いのは日本を含む東アジアである」
❌ 誤り。
誤答理由: 埋蔵の中心はペルシャ湾岸やベネズエラであり、東アジアではない。日本はほぼ全量を輸入に頼る。
②「新期造山帯の背斜構造の地層などに多く、ペルシャ湾岸に埋蔵が集中して偏在性が大きい」
✅ 正しい。
正解。石油は新期造山帯周辺の褶曲構造の背斜部に集まりやすく、ペルシャ湾岸に世界の埋蔵量の約半分が集中する偏在性の大きい資源である。
③「古期造山帯の山脈に沿って分布し、世界に満遍なく存在する」
❌ 誤り。
誤答理由: 古期造山帯に多く満遍なく分布するのは石炭の特徴で、石油の偏在性の大きさと正反対である。
④「安定陸塊の楯状地に集中して分布する」
❌ 誤り。
誤答理由: 安定陸塊の楯状地に多いのは鉄鉱石であり、石油の地質条件とは異なる。
覚えるポイント
- 石油は新期造山帯の背斜構造に多い
- 埋蔵はペルシャ湾岸に集中し偏在性が大きい
- 生産はアメリカ・サウジアラビア・ロシアが上位
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。