TK4-048|地理総合・地理探究 対策問題
石油化学工業についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
原料や製品をパイプラインで結び付けた関連工場群がコンビナートを形成し、日本では臨海部に立地する
この問題のポイント
石油化学コンビナートの仕組み(工程の結合)と臨海立地の理由を問う。
解説
石油化学工業は、原油から得られるナフサを分解してエチレンなどをつくり、プラスチック・合成繊維・合成ゴム・塗料などの原料を生産する工業である。
特徴は、精油所から基礎製品・誘導品の工場までがパイプラインで結ばれ、一方の製品が他方の原料になる関係で緊密に結び付いたコンビナートを形成することである。工場群が一体で立地することで輸送費を節約し、効率的な生産を実現する。
日本では原油をタンカーで輸入するため、コンビナートは太平洋ベルトの臨海部に立地する。京葉工業地域(市原)・川崎・四日市・水島(倉敷)・周南などが代表である。かつて四日市では、コンビナートの排煙による大気汚染で四日市ぜんそくが発生し、公害対策の契機となった。
近年は、中国や中東(原料産地に近い)での大増設との競争、脱炭素・脱プラスチックの流れへの対応が課題となっている。
ひっかけポイント
コンビナート=パイプラインで結ばれた工場群という定義が核心。原油輸入国の日本では臨海立地であり、内陸と偽る選択肢は基本の確認である。
選択肢の確認
①「原料や製品をパイプラインで結び付けた関連工場群がコンビナートを形成し、日本では臨海部に立地する」
✅ 正しい。
正解。石油化学工業は精油所と関連工場がパイプラインで結ばれたコンビナートを形成し、原油を輸入する日本では太平洋ベルトの臨海部に立地する。
②「各工場が原料をトラックで個別に運ぶため、工場どうしが集まる利点はない」
❌ 誤り。
誤答理由: コンビナートの本質は工程どうしの結合による効率化であり、個別輸送で集積の利点がないという説明は定義に反する。
③「日本の石油化学工業は内陸の山間部に立地している」
❌ 誤り。
誤答理由: 原油をタンカーで受け入れる必要から立地は臨海部であり、内陸山間部という記述は誤りである。
④「石油化学工業はプラスチックや合成繊維の原料とは無関係である」
❌ 誤り。
誤答理由: 石油化学はプラスチック・合成繊維・合成ゴムの原料を供給する産業であり、無関係という記述は用途の否定である。
覚えるポイント
- コンビナートは工程どうしがパイプラインで結合した工場群
- 日本は原油輸入のため太平洋ベルトの臨海部に立地
- プラスチック・合成繊維などの原料を供給する
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。