TK4-049|地理総合・地理探究 対策問題
世界の自動車工業についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
生産台数は中国が世界第1位で、日本のメーカーは貿易摩擦を機に海外での現地生産を拡大してきた
この問題のポイント
自動車生産の国別順位(中国1位)と、日本メーカーの現地生産化の経緯、電動化の潮流を問う。
解説
自動車工業は約3万点の部品を組み立てる総合組立工業で、鉄鋼・電子部品・ガラスなど関連産業の裾野が極めて広く、雇用への影響も大きい基幹産業である。
生産台数は、モータリゼーションの進む巨大市場を抱える中国が2009年以降世界第1位で、アメリカ・日本・インドが続く。インドの台頭が近年の特徴である。
日本のメーカーは1980年代、対米輸出の急増が貿易摩擦を招いたことを機に、アメリカなど消費地での現地生産へ切り替えを進めた。現在では海外生産台数が国内生産を大きく上回り、部品も含めた国際的なサプライチェーンが構築されている。
世界的には電気自動車(EV)への転換が加速しており、中国は生産・販売とも最大のEV大国である。電池やモーターに使うリチウム・コバルトなど資源の確保、エンジン部品産業の転換が各国の課題となっている。
ひっかけポイント
「生産1位=日本」は過去の姿で、2009年以降は中国。輸出から現地生産への転換の契機が貿易摩擦だった点も因果関係として問われる。
選択肢の確認
①「生産台数は現在も日本が世界第1位を維持している」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本は生産台数世界一の座を中国に譲っており、現在は中国・アメリカに次ぐ位置である。
②「自動車は部品点数が少なく、関連産業の裾野は極めて狭い」
❌ 誤り。
誤答理由: 自動車は約3万点の部品を組み立てる総合工業で、関連産業の裾野は極めて広い。
③「電気自動車への転換は世界のどの国でも全く進んでいない」
❌ 誤り。
誤答理由: 電気自動車への転換は中国を筆頭に世界的に加速しており、全く進んでいないという記述は事実に反する。
④「生産台数は中国が世界第1位で、日本のメーカーは貿易摩擦を機に海外での現地生産を拡大してきた」
✅ 正しい。
正解。自動車の生産台数は2009年以降中国が世界一で、日本メーカーは1980年代の貿易摩擦を機に欧米などでの現地生産を拡大してきた。
覚えるポイント
- 生産台数は中国が世界一、インドも台頭
- 日本は貿易摩擦を機に現地生産を拡大
- EV化が進み電池資源の確保が新たな課題
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。