TK4-047|地理総合・地理探究 対策問題
アルミニウム工業についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
精錬に大量の電力を使うため安価な電力の得られる地域に立地し、日本は電力費の上昇で精錬から撤退した
この問題のポイント
アルミニウム工業の電力指向立地と、日本の精錬撤退、リサイクルの省エネ効果を問う。
解説
アルミニウムはボーキサイトを原料とし、中間原料のアルミナを電気分解して得られる。この工程で莫大な電力を消費するため「電気の缶詰」と呼ばれ、精錬所は安価で豊富な電力が得られる場所に立地する(電力指向型)。
- 水力: カナダ・ノルウェー・ロシア・ブラジル
- 地熱・水力: アイスランド
- 安価な石炭火力や豊富な電源を持つ中国(現在の生産世界一)や中東の産油国
が主な生産地である。
日本はかつて有数の精錬国だったが、石油危機による電力費の高騰で競争力を失い、国内の精錬事業からほぼ撤退した。現在は地金を輸入し、加工(圧延・製品化)を国内で行う。
アルミニウムは再溶解のエネルギーが新規精錬の約3パーセントで済むため、リサイクル効果が極めて大きい金属であり、缶などの回収・再生が広く行われている。
ひっかけポイント
電力指向の代表例として最頻出。リサイクルは新規精錬より圧倒的に省エネという向きを逆にした選択肢に注意。
選択肢の確認
①「アルミニウムのリサイクルには、鉱石から精錬するよりも多くの電力が必要である」
❌ 誤り。
誤答理由: 再生アルミの溶解に必要なエネルギーは新規精錬の約3パーセントにすぎず、リサイクルの方が電力を多く使うという記述は逆である。
②「精錬に大量の電力を使うため安価な電力の得られる地域に立地し、日本は電力費の上昇で精錬から撤退した」
✅ 正しい。
正解。アルミニウム精錬は電気分解に莫大な電力を使う電力指向型工業で、日本は石油危機後の電力費高騰で精錬から撤退し地金を輸入している。
③「精錬にはほとんど電力を使わないため、どこにでも立地できる」
❌ 誤り。
誤答理由: 精錬に電力をほとんど使わないという前提が誤りで、電力費が立地と競争力を左右する「電気の缶詰」である。
④「日本は現在も世界最大のアルミニウム精錬国である」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本は国内精錬からほぼ撤退しており、現在の生産世界一は中国である。
覚えるポイント
- アルミ精錬は電力指向で「電気の缶詰」
- 日本は石油危機後に精錬から撤退し地金を輸入
- 再生アルミは新規精錬の約3パーセントの電力で済む
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。