TK4-044地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

ウェーバーの工業立地論についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

輸送費が最小になる地点に工場が立地すると考え、原料と製品の重量関係から原料指向型や市場指向型を説明した

この問題のポイント

ウェーバー立地論の核心(輸送費最小化)と、原料指向・市場指向の分かれ目の論理を問う。

解説

ドイツの経済学者ウェーバーは20世紀初頭、工場は輸送費(原料の運搬費+製品の出荷費)が最小になる地点に立地するという工業立地論を示した。
判断の軸は、原料と製品のどちらが重い(運びにくい)かである。

  • 製造の過程で重量が大きく減る原料(石灰石など)を使う工業は、製品を運ぶ方が安いので原料産地に立地する(原料指向型)
  • 製造すると重量や容積が増える製品や、壊れやすい・鮮度が落ちる製品は、市場(消費地)の近くに立地する(市場指向型)
    さらにウェーバーは、安価な
    労働力
    の存在や、関連工場が集まることによる集積の利益が、輸送費最小地点から立地をずらす要因になるとした。
    実際の工業立地は技術や政策でも変化するが、この理論は「なぜそこに工場があるのか」を考える基本の枠組みとして、セメント・ビール・半導体などの具体例とセットで出題される。

ひっかけポイント
同心円状の農業立地はチューネンの理論で、ウェーバー(工業)との人名の入れ替えが定番。重量が減る=原料指向、増える=市場指向の対応も逆にされやすい。

選択肢の確認

①「輸送費が最小になる地点に工場が立地すると考え、原料と製品の重量関係から原料指向型や市場指向型を説明した」
正しい。
正解。ウェーバーは輸送費最小地点への立地を基本原理とし、重量が減る原料を使う工業は原料産地へ、重量が増す製品は市場へ立地すると説明した。

②「工場は必ず国土の地理的な中心に立地すると考えた」
誤り。
誤答理由: 立地を決めるのは輸送費などの費用であり、国土の地理的中心という幾何学的条件ではない。

③「輸送費は工業立地に全く影響せず、気候だけで立地が決まるとした」
誤り。
誤答理由: ウェーバー理論の核心はまさに輸送費であり、輸送費が無関係という記述は理論の否定である。

④「農地の利用形態が都市からの距離で同心円状に変化することを説明した理論である」
誤り。
誤答理由: 都市からの距離による同心円状の農業立地はチューネンの理論で、工業立地のウェーバーとは別人の学説である。

覚えるポイント

  • ウェーバーは輸送費最小の地点への立地を説いた
  • 重量減損の大きい工業は原料指向、増えるものは市場指向
  • 労働力や集積の利益も立地を左右する

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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