KZ-R7T-09地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験

図が題材とする出稼ぎ労働と送金に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7T-09の問題図版
解答・解説を見る

正解: 4

正解

フィリピンでは英語力を生かして海外で働く人が多く、その送金は国の経済を支える重要な外貨収入となっている

この問題のポイント

フィリピンの海外就労の背景(英語力・政府の支援)と送金の経済的重要性を問う。

解説

フィリピンは、アメリカ統治の歴史から英語が広く通用し、教育水準も比較的高いため、国民が海外で就労しやすい条件を備えている。
海外で働くフィリピン人は約1,000万人規模に達し、看護師・介護士・家事労働者・船員・建設労働者など職種は多岐にわたる。渡航先も、アメリカ合衆国、サウジアラビアやアラブ首長国連邦などの湾岸産油国、ホンコン、シンガポール、日本など世界中に広がる。政府も海外雇用を担当する機関を設けて送り出しを支援してきた。
彼らが母国の家族へ送る送金は年間300億ドルを超え、GDPの1割近くを占める。送金は家族の生活費・教育費や住宅建設に使われ、国内消費を支える基盤となっている。
一方で、家族の長期離散や、頭脳流出(医療人材の海外流出など)といった社会的課題も指摘されている。労働力の国際移動が国の経済構造そのものを形づくっている例である。

ひっかけポイント
送金の規模を過小評価させる選択肢に注意。フィリピンの送金はGDPの1割近くという量的な重みを押さえておく。

選択肢の確認

①「フィリピンでは法律により国民の海外就労が全面的に禁止されている」
誤り。
誤答理由: フィリピン政府はむしろ海外雇用を支援する機関を設けて送り出しを促してきた。全面禁止という記述は事実と正反対である。

②「国外からの送金額は、フィリピンのGDPと比べて無視できるほど小さい」
誤り。
誤答理由: フィリピンの送金受取額は年間300億ドルを超えGDPの1割近くに達する。無視できる規模という評価は誤り。

③「海外で働くフィリピン人は、全員が農業部門に従事している」
誤り。
誤答理由: 海外のフィリピン人労働者は看護師・家事労働者・船員・建設労働者など多様な職種に就いており、農業のみという記述は実態に反する。

④「フィリピンでは英語力を生かして海外で働く人が多く、その送金は国の経済を支える重要な外貨収入となっている」
正しい。
正解。フィリピンはアメリカ統治の歴史から英語力が高く、約1,000万人が海外で就労する。送金はGDPの1割近くを占める重要な外貨収入である。

覚えるポイント

  • フィリピンの海外就労は英語力と政府の支援が背景
  • 送金はGDPの1割近くを占める重要な外貨収入
  • 職種は看護・家事・船員など多様で渡航先も世界中

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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