SG5-016|地理総合・地理探究 対策問題
アフリカ諸国の言語事情に関する説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
多民族・多言語の国が多いため、英語やフランス語など旧宗主国の言語を公用語とする国が多い
この問題のポイント
アフリカで旧宗主国の言語が公用語とされる理由を問う。多民族国家における共通語の必要性という論理が判断の軸になる。
解説
アフリカには数百以上の民族と言語があるとされ、一つの国の中に多数の言語集団を抱える多民族・多言語国家がほとんどである。
このため独立後も、特定の民族の言語を国語にすると他の民族との対立を招きかねないことなどから、旧宗主国の言語である英語やフランス語、ポルトガル語を公用語(あるいは公用語の一つ)として維持した国が多い。西アフリカや中部アフリカにフランス語圏が広がるのは、フランスの植民地支配の範囲を反映している。
一方、東アフリカでは、交易を通じて生まれたスワヒリ語が民族を超えた共通語となっており、ケニアやタンザニアでは公用語とされている。
言語分布の地図から植民地支配の歴史を読み取らせる問題は共通テストの定番であり、アフリカはその典型的な素材である。
ひっかけポイント
スワヒリ語は「東アフリカ」の共通語で、西アフリカとする選択肢は位置の入れ替え。旧宗主国言語の「全廃」も、現実には共通語として維持されたので誤りである。
選択肢の確認
①「スワヒリ語は西アフリカの大西洋岸で共通語として使われている」
❌ 誤り。
誤答理由: スワヒリ語は東アフリカ(ケニア・タンザニアなど)の共通語であり、西アフリカの大西洋岸ではない。位置の入れ替えである。
②「多民族・多言語の国が多いため、英語やフランス語など旧宗主国の言語を公用語とする国が多い」
✅ 正しい。
正解。アフリカは多民族・多言語の国が多く、特定民族の言語を国語とすると対立を招きやすいことなどから、英語やフランス語など旧宗主国の言語を公用語とする国が多い。
③「アフリカの国々はいずれも単一の民族と言語から成り立っている」
❌ 誤り。
誤答理由: アフリカには数百以上の民族・言語があるとされ、ほとんどの国が多民族国家である。単一民族・単一言語という説明は実態と正反対である。
④「植民地時代の言語は独立とともにすべての国で廃止された」
❌ 誤り。
誤答理由: 旧宗主国の言語は独立後も共通語・公用語として広く維持された。全廃されたという説明は事実に反する。
覚えるポイント
- アフリカは多民族・多言語国家が多く、旧宗主国の言語を公用語に採用
- 英語圏・フランス語圏の分布は植民地支配の範囲を反映
- スワヒリ語は東アフリカ(ケニア・タンザニア)の共通語
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。