SG5-014|地理総合・地理探究 対策問題
スイスの言語事情に関する説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の四つを公用語とする多言語国家である
この問題のポイント
多言語国家の代表例としてのスイスを問う。四つの公用語の組合せを正確に覚えているかが判断の軸になる。
解説
一つの国が複数の言語集団から成る場合、複数の公用語を定めて共存を図る国が多い。その代表例がスイスである。
スイスはドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の四つの公用語を持つ。ドイツ語系住民が6割以上と最も多く、西部にフランス語圏、南部にイタリア語圏が分布し、ロマンシュ語は南東部の山間地域で話される少数言語である。言語の分布はドイツ・フランス・イタリアと接する国境の位置と対応しており、周辺の大きな言語圏が一国の中で接し合う形になっている。
スイスは言語圏ごとの自治を尊重する連邦制をとり、多言語の共存を実現してきた。同様の多言語国家としては、英語とフランス語を公用語とするカナダ、オランダ語とフランス語が対立してきたベルギー、英語など4言語を公用語とするシンガポールが頻出する。
ひっかけポイント
「スイス語」という言語は存在しない。四つの公用語のうちロマンシュ語を落とした三言語の選択肢や、英語を加えた選択肢が定番のひっかけである。
選択肢の確認
①「公用語は英語のみであり、国民の大半が英語を母語とする」
❌ 誤り。
誤答理由: 英語はスイスの公用語ではない。公用語は4言語で、最大の言語集団はドイツ語系である。
②「全国民がスイス語という単一の言語を話す単一言語国家である」
❌ 誤り。
誤答理由: スイス語という単一言語は存在しない。スイスは複数の言語集団から成る多言語国家の代表例である。
③「スペイン語とポルトガル語の二つを公用語としている」
❌ 誤り。
誤答理由: スペイン語・ポルトガル語はスイスの公用語ではない。イベリア半島の言語であり、スイスの言語構成とは無関係である。
④「ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の四つを公用語とする多言語国家である」
✅ 正しい。
正解。スイスはドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の四つを公用語とする多言語国家で、言語圏の分布は隣接するドイツ・フランス・イタリアと対応している。
覚えるポイント
- スイスの公用語はドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語
- 最大の言語集団はドイツ語系、言語分布は隣接国と対応
- カナダ・ベルギー・シンガポールも多言語国家の頻出例
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。