SG5-010|地理総合・地理探究 対策問題
寒冷地域の伝統的な衣服の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
北極海沿岸のイヌイットは、カリブーやアザラシの毛皮を用いた保温性の高い衣服を発達させた
この問題のポイント
寒冷地域の衣服と、その材料が狩猟という生業から得られていることを問う。イヌイットと毛皮の対応が判断の軸になる。
解説
寒冷地域の衣服は、厳しい寒さから体温を守る保温性を最優先につくられている。
北極海沿岸に暮らす先住民イヌイットは、伝統的にカリブー(トナカイの仲間)やアザラシの狩猟で生活してきたため、その毛皮を衣服の材料としてきた。毛皮を二重に重ね、フード付きの上着で頭部まで覆う衣服は、極寒の屋外でも活動できる優れた保温性を持つ。動物の皮は防風・防水にも優れ、狩猟で得た資源を無駄なく使う知恵でもある。
シベリアの先住民にも、トナカイの毛皮を用いた衣服の文化がみられる。
また、標高が高く朝晩冷え込むアンデス高地では、アルパカやリャマの毛で織ったポンチョ(頭を通してかぶる外衣)や帽子が伝統的な衣服となっている。いずれも、身近な家畜や狩猟対象の動物から衣服の材料を得ている点が共通している。
ひっかけポイント
麻の薄い衣服は高温多湿の地域、白い布を巻く衣服は乾燥帯の適応で、気候帯と衣服の対応を入れ替えるのが定番。イヌイット=毛皮、アンデス=アルパカのポンチョと対応で覚える。
選択肢の確認
①「風通しのよい麻の薄い衣服を一年中着用するのが伝統である」
❌ 誤り。
誤答理由: 風通しのよい麻の薄い衣服は高温多湿の地域の衣服である。極寒の北極海沿岸では保温性が最優先される。
②「強い日差しを避けるため、白い布を全身に巻き付ける衣服が発達した」
❌ 誤り。
誤答理由: 白い布を全身に巻く衣服は日差しの強い乾燥帯の適応である。寒冷地域では保温のための毛皮が発達した。
③「高温多湿に対応するため、腰に布を巻くだけの軽装が基本である」
❌ 誤り。
誤答理由: 腰布だけの軽装は高温多湿の熱帯の伝統的な衣服の説明であり、寒冷地域の衣服とは正反対である。
④「北極海沿岸のイヌイットは、カリブーやアザラシの毛皮を用いた保温性の高い衣服を発達させた」
✅ 正しい。
正解。イヌイットは狩猟で得たカリブーやアザラシの毛皮で保温性の高い衣服をつくってきた。生業から衣服の材料を得ている典型例である。
覚えるポイント
- イヌイットはカリブーやアザラシの毛皮で保温性の高い衣服
- 衣服の材料は狩猟・牧畜という生業から得られる
- アンデス高地はアルパカの毛のポンチョが伝統
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。