SG3-010|地理総合・地理探究 対策問題
都市部で起こる内水氾濫についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
排水路や下水道の能力を超える雨が降り、行き場を失った雨水が市街地にあふれる現象である
この問題のポイント
内水氾濫と外水氾濫の区別を問う。「川の水があふれるのか、降った雨が排水しきれないのか」が判断の軸。
解説
水害は大きく2つに分けられる。
- 外水氾濫: 河川の水位が上がり、堤防を越えたり(越水)決壊したりして川の水が市街地に流れ込むもの
- 内水氾濫: 短時間の激しい雨で下水道や排水路の排水能力を超え、行き場を失った雨水が市街地にあふれるもの
都市では、地表がアスファルトやコンクリートで覆われて雨水が地中にしみ込みにくく、降った雨が一気に下水道へ集中する。このため、川から離れた場所でも内水氾濫が起こり、地下街や地下鉄、住宅の地下室への浸水が大きな危険となる。
近年は狭い範囲に短時間で激しい雨をもたらす局地的大雨が増え、都市型水害への警戒が高まっている。ハザードマップにも、洪水(外水)と内水のそれぞれの浸水想定が示されるようになっている。
ひっかけポイント
堤防の決壊は外水氾濫、高潮は台風による海面上昇であり、いずれも内水氾濫とは別の現象。「川のそばでないから安全」とは言えない点が内水氾濫の怖さである。
選択肢の確認
①「地下水のくみ上げすぎで地盤が沈下する現象である」
❌ 誤り。
誤答理由: 地下水のくみ上げによる地盤沈下は地盤環境の問題であり、雨水の氾濫現象ではない。
②「排水路や下水道の能力を超える雨が降り、行き場を失った雨水が市街地にあふれる現象である」
✅ 正しい。
正解。内水氾濫は下水道・排水路の能力を超えた雨水が行き場を失って市街地にあふれる現象で、舗装により雨水がしみ込みにくい都市部で起こりやすい。
③「河川の堤防が決壊して川の水が市街地に流れ込む現象である」
❌ 誤り。
誤答理由: 堤防の越水・決壊で川の水が流れ込むのは外水氾濫であり、雨水が排水しきれない内水氾濫とは区別される。
④「満潮時に海水が堤防を越えて市街地に浸入する現象である」
❌ 誤り。
誤答理由: 海水が堤防を越えて浸入するのは高潮による災害で、降雨の排水不良による内水氾濫とは別である。
覚えるポイント
- 内水氾濫は排水能力を超えた雨水があふれる都市型水害
- 外水氾濫は河川の越水・決壊による氾濫
- 都市の地表被覆で雨水がしみ込みにくいことが背景
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。