SG3-009|地理総合・地理探究 対策問題
日本の河川の特徴として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
大陸の河川に比べて長さが短く勾配が急なため、降った雨が短時間で流下し洪水が起こりやすい
この問題のポイント
日本の河川の「短い・急・流量変動が大きい」という特色を、水害の起こりやすさと結び付けて問う。
解説
日本列島は国土の約4分の3が山地で、脊梁山脈から海までの距離が短い。そのため日本の河川は、大陸の河川と比べて長さが短く、勾配が急である。明治時代に招かれた技師が「これは川ではない、滝だ」と評したという逸話は、この特徴を象徴する。
勾配が急なため、降った雨は短時間で一気に流下する。さらに日本は梅雨や台風で降水が特定の時期に集中するため、河川の流量の変動が非常に大きい。
その結果、
- 大雨のたびに水位が急上昇し、洪水が起こりやすい
- 河川が山地から運んだ土砂が堆積して扇状地や氾濫原が発達し、人口や産業が集中する低平地はもともと洪水の常襲地である
- 一方で渇水期には水不足が生じやすい
こうした河川の特徴が、日本で治水が古くから重要な課題であり続けた理由である。
ひっかけポイント
「流量が安定」「水運が主力」は長大で緩勾配な大陸河川(ライン川など)の特徴。日本の河川と大陸河川の対比は縦断面図の読み取りでも頻出する。
選択肢の確認
①「雨がすぐ海に流れ出るため、川の水位が急に上がることはない」
❌ 誤り。
誤答理由: 急勾配ゆえに雨水が短時間で集まり、水位はむしろ急激に上昇する。水害の起こりやすさの説明と矛盾する。
②「大陸の河川に比べて長さが短く勾配が急なため、降った雨が短時間で流下し洪水が起こりやすい」
✅ 正しい。
正解。日本の河川は山地から海までの距離が短く勾配が急で、梅雨や台風で降水が集中するため流量変動が大きく、洪水が起こりやすい。
③「長さが長く勾配が緩やかなため、流量は一年を通じてほぼ一定である」
❌ 誤り。
誤答理由: 長大で緩勾配、流量が安定しているのはライン川など大陸河川の特徴で、日本の河川とは正反対である。
④「流域面積が広大で、水運が国内輸送の主力となっている」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本の河川は流域面積が狭く急流のため水運には不向きで、国内輸送の主力になった事実はない。
覚えるポイント
- 日本の河川は短く勾配が急で流量変動が大きい
- 降水の集中と相まって洪水が起こりやすい
- 平野は河川の堆積作用がつくった氾濫原で水害と隣り合わせ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。