TK9-071|地理総合・地理探究 対策問題
ハザードマップの利用についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
被害の想定区域や避難場所を示した地図であり、想定区域の外でも災害が起こり得ることに注意して使う必要がある
この問題のポイント
ハザードマップの性質と限界を正しく理解しているかを問う。「想定」という言葉の意味の理解が防災考察の核心である。
解説
**ハザードマップ(防災地図)は、洪水・土砂災害・津波・火山噴火・液状化などについて、被害の想定区域と程度、避難場所・避難経路を地図上に示したもので、市区町村が作成・公表し、誰でも閲覧できる。国の「重ねるハザードマップ」ではウェブ上で各種の災害リスクを重ねて表示でき、GIS活用の好例である。
最も重要なのは、これが一定の条件を仮定したシミュレーションに基づく「想定」**だという点である。想定を超える規模の豪雨や地震は起こり得るし、実際に想定区域外で被害が生じた災害も少なくない。したがって「色が塗られていないから安全」という読み方は誤りであり、あくまで避難行動を考える出発点として使う。
読図問題では、ハザードマップと地形図を照合し、浸水想定区域が後背湿地や旧河道と重なることを確認させたり、避難場所への経路の危険性(川を渡る、崖下を通るなど)を検討させる形式が定番である。
ひっかけポイント
「想定区域外=安全」と断定する選択肢が定番の誤り。ハザードマップは予言ではなく想定であり、限界を踏まえて使う。
選択肢の確認
①「被害が起こる場所を正確に予言した地図であり、色が塗られていない場所では災害は絶対に起こらない」
❌ 誤り。
誤答理由: ハザードマップは予言ではなく想定である。色が塗られていない場所でも想定を超える災害は起こり得る。
②「過去の災害の記録だけを示した地図であり、将来の防災には役立たない」
❌ 誤り。
誤答理由: ハザードマップは過去の記録ではなく将来の被害の想定を示すもので、避難計画づくりなど防災にこそ役立てる資料である。
③「行政専用の資料であり、住民が閲覧することはできない」
❌ 誤り。
誤答理由: ハザードマップは市区町村が住民向けに公表しており、ウェブでも誰でも閲覧できる。行政専用ではない。
④「被害の想定区域や避難場所を示した地図であり、想定区域の外でも災害が起こり得ることに注意して使う必要がある」
✅ 正しい。
正解。ハザードマップは一定条件のシミュレーションに基づく被害想定と避難情報を示す地図であり、想定区域外でも災害は起こり得るため過信は禁物である。
覚えるポイント
- ハザードマップは想定区域と避難情報を示す
- 想定外の災害はあり得るため過信しない
- 地形(後背湿地・旧河道)との照合が考察の定石
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。