SG2-A08地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

扇状地の地形図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

等高線が同心円状に緩やかに広がり、中央部には果樹園の記号が、末端部には集落や水田がみられることが多い

この問題のポイント

扇状地を地形図上で識別し、部位ごとの土地利用と結び付けられるかを問う。「同心円状の等高線」「扇央=果樹園、扇端=集落・水田」の対応で解ける。

解説

扇状地は谷口を頂点に砂礫が扇形に堆積した緩やかな斜面であり、地形図上では谷口を中心とした同心円状(弧状)の等高線が等間隔に緩やかに並ぶことで識別できる。
土地利用の読み取りが読図の中心となる。扇央は粗い砂礫層で川の水が伏流して水無川となるため水が得にくく、桑畑や果樹園・畑の記号が広がることが多い。山梨県の甲府盆地の扇状地では、ブドウ・モモの果樹園の記号が一面にみられる。水無川は、青い流路の線が途切れる形や、堤防に挟まれた乾いた河原として現れる。
扇端では伏流した水が湧水として現れるため、古くからの集落水田の記号が弧状に並ぶ。等高線・水系・土地利用記号の3点を重ねると、地形と生活の関係が読み取れるのである。
なお扇状地の川は天井川となっている場合があり、道路や鉄道が川の下をくぐる箇所が読図の手がかりになることもある。

ひっかけポイント
扇央と扇端の土地利用の入れ替えが最頻出。「水が得にくい扇央=果樹園、湧水のある扇端=集落・水田」という水条件からの因果で覚えると混同しない。

選択肢の確認

①「扇状地の中央部では、川の水量が豊富で大きな河川記号が連続して描かれる」
誤り。
誤答理由: 扇央では川の水が砂礫層に浸透して水無川となることが多く、水量が豊富という説明は正反対である。

②「扇状地の末端部は水が得にくいため、集落は中央部にのみ立地する」
誤り。
誤答理由: 扇端は伏流水が湧き出す場所であり、水が得やすいため古くから集落が立地した。水が得にくいのは扇央である。

③「等高線が同心円状に緩やかに広がり、中央部には果樹園の記号が、末端部には集落や水田がみられることが多い」
正しい。
正解。扇状地は同心円状の緩やかな等高線で識別でき、水の得にくい扇央には果樹園、湧水のある扇端には集落と水田がみられる。

④「等高線が直線状に密集し、中央部には水田の記号だけが広がることが多い」
誤り。
誤答理由: 扇状地の等高線は谷口を中心とする同心円状であり、土地利用も扇央の果樹園と扇端の水田・集落で対照的になる。水田一色ではない。

覚えるポイント

  • 扇状地は同心円状の緩やかな等高線で識別
  • 扇央=水無川・果樹園、扇端=湧水・集落と水田
  • 等高線と土地利用記号を重ねて読むのが読図の基本

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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