SG8-006|地理総合・地理探究 対策問題
自然堤防の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
洪水時にあふれた水が土砂を堆積させてできた河川沿いの微高地で、集落や畑に利用されてきた
この問題のポイント
自然堤防が「自然にできた微高地」であることを問う。人工堤防との区別と、集落・畑という土地利用の対応が判断軸。
解説
自然堤防は、氾濫原を流れる河川の両岸にできる、高さ数メートル程度の自然の微高地である。
洪水で川から水があふれるとき、流れの勢いが急に弱まる川沿いに、砂などの粗い土砂がまず堆積する。これが繰り返されて、流路に沿った帯状の高まりができる。「堤防」という名だが、コンクリートや盛土の人工堤防とは別物である点に注意したい。
自然堤防は周囲の後背湿地より水はけがよく浸水しにくいため、古くから集落が立地し、畑や果樹園に利用されてきた。地形図で、川沿いに集落や畑が列状に並んでいれば自然堤防を疑うのが読図の定石である。
ただし「浸水しにくい」のは相対的なもので、大規模な洪水では自然堤防上も浸水しうる。ハザードマップで想定浸水深を確認することが欠かせない。
ひっかけポイント
名前につられて人工の堤防と考えるのが典型的な誤り。また後背湿地より高いか低いかを逆にする選択肢にも注意する。
選択肢の確認
①「洪水を防ぐために人工的に土を盛って築かれた構造物である」
❌ 誤り。
誤答理由: 人工的に築くのは堤防(築堤)。自然堤防は洪水の堆積作用で自然にできた地形である。
②「周囲の後背湿地よりも低く、洪水時に最も深く浸水する場所である」
❌ 誤り。
誤答理由: 自然堤防は後背湿地より高く浸水しにくい。高低と浸水しやすさの関係が逆である。
③「山地の稜線に沿って形成される岩石の高まりである」
❌ 誤り。
誤答理由: 山地の稜線は尾根の説明。自然堤防は氾濫原の川沿いにできる低平な微高地である。
④「洪水時にあふれた水が土砂を堆積させてできた河川沿いの微高地で、集落や畑に利用されてきた」
✅ 正しい。
正解。自然堤防は洪水時にあふれた水が粗い土砂を川沿いに堆積させてできた微高地で、集落や畑に利用されてきた。
覚えるポイント
- 自然堤防=洪水の堆積作用でできた川沿いの微高地
- 後背湿地より水はけがよく、集落・畑が立地
- 大洪水では浸水しうるためハザードマップ確認は必要
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。