TK6-062地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(4) 人口、都市・村落

発展途上国の大都市にみられるスラムについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

農村から流入した人々などが形成する住環境の劣悪な過密地区で、住民の多くは露天商などのインフォーマルセクターで生計を立てている

この問題のポイント

途上国のスラム形成のメカニズム(農村からの過剰な人口流入)と、インフォーマルセクターという就業形態を理解しているかを問う。

解説

発展途上国の大都市では、雇用の受け皿を超える勢いで農村から人口が流入する。住宅の供給が追いつかないため、流入者は都市の縁辺部や河川敷・傾斜地などに自力で家を建てて住み着き、スラムと呼ばれる過密で住環境の劣悪な地区が形成される。上下水道・電気・ごみ処理などの基盤が整わず、衛生状態の悪化や災害への弱さが深刻である。ブラジルではファベーラと呼ばれ、リオデジャネイロの丘の斜面に広がる。
住民の多くは、正規の雇用に就けず、露天商・廃品回収・日雇いなど、公式の統計に表れにくいインフォーマルセクターで生計を立てている。
国連ハビタットの推計では世界で約10億人がスラムに暮らすとされ、住環境の改善はSDGsの目標11(住み続けられるまちづくり)の主要課題である。強制撤去ではなく、住民参加による環境改善やインフラ整備が重視されるようになっている。

ひっかけポイント
スラムは「過剰な人口流入+住宅・雇用の不足」の産物。インフォーマルセクター=非正規・非公式の就業という用語の意味も併せて問われる。

選択肢の確認

①「スラムの住民はすべて公務員として雇用されている」
誤り。
スラム住民の多くは正規雇用に就けずインフォーマルセクターで生計を立てており、全員が公務員という記述は誤りである。

②「発展途上国の都市には住宅に関する問題は存在しない」
誤り。
途上国の都市では住宅不足とスラムの拡大が深刻であり、住宅問題が存在しないという記述は誤りである。

③「農村から流入した人々などが形成する住環境の劣悪な過密地区で、住民の多くは露天商などのインフォーマルセクターで生計を立てている」
正しい。
正解。スラムは農村からの流入人口が形成する劣悪な過密住宅地で、住民の多くは露天商などインフォーマルセクターで働く。

④「スラムとは都市郊外に計画的に建設された高級住宅地のことである」
誤り。
スラムは住環境の劣悪な過密地区であり、計画的な高級住宅地とは正反対である。

覚えるポイント

  • スラムは農村からの人口流入が住宅供給を上回って形成
  • 住民の多くはインフォーマルセクターで就業
  • ブラジルのファベーラが代表例、SDGs目標11の課題

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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