SG3-020地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(1) 自然環境と防災

緊急地震速報の仕組みについての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

伝わる速さの違いを利用し、先に届く小さな揺れを検知して大きな揺れの到達前に警報を出す仕組みである

この問題のポイント

緊急地震速報の原理と限界を問う。P波とS波の速度差を利用するという仕組みの理解がカギ。

解説

地震の揺れは、伝わる速さの異なる2種類の波として広がる。先に到達するP波は小さな揺れ(初期微動)を、後から到達するS波は大きな揺れ(主要動)をもたらす。
緊急地震速報は、震源に近い地震計がP波をとらえた段階で震源や規模を即座に推定し、S波による強い揺れが到達する前にテレビ・ラジオ・携帯電話などへ警報を伝える仕組みである。気象庁が2007年から一般向けの提供を始めた。
得られる猶予時間は数秒〜数十秒にすぎないが、列車の減速、エレベーターの停止、火の始末、机の下への退避など、身を守る行動には貴重な時間となる。
ただし限界もある。震源に近い地域ではS波の到達に警報が間に合わないことがあり、推定に誤差が生じる場合もある。速報を過信せず、日頃から揺れたら身を守る行動を体で覚えておくことが重要である。

ひっかけポイント
緊急地震速報は「予知」ではなく、発生した地震の波の速度差を利用した「予測通報」である。震源近くでは間に合わないという限界も頻出。

選択肢の確認

①「伝わる速さの違いを利用し、先に届く小さな揺れを検知して大きな揺れの到達前に警報を出す仕組みである」
正しい。
正解。緊急地震速報は速く伝わるP波を震源近くの地震計で検知し、遅れて来るS波の強い揺れが到達する前に警報を発する仕組みで、数秒〜数十秒の猶予を生む。

②「地震の発生を数日前に予知して発表する仕組みである」
誤り。
誤答理由: 地震の発生を事前に予知する技術は実用化されておらず、速報は発生した地震の波を検知してから伝える予測通報である。

③「大きな揺れが収まった後に、被害の集計結果を知らせる仕組みである」
誤り。
誤答理由: 速報の目的は強い揺れの到達前の警告であり、事後の被害集計ではない。

④「震源の真上では大きな揺れの数分前に必ず警報が届く仕組みである」
誤り。
誤答理由: 震源の直上や近傍ではS波の到達が早すぎて警報が間に合わないことがあり、数分前に必ず届くという保証はない。

覚えるポイント

  • P波(速い・小さい揺れ)とS波(遅い・大きい揺れ)の速度差を利用
  • 強い揺れの前に数秒〜数十秒の猶予を生む
  • 震源近くでは間に合わないことがある

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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