SG5-051|地理総合・地理探究 対策問題
マイクロファイナンス(マイクロクレジット)の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
貧困層の人々に無担保で少額の資金を融資し、小規模な事業を通じた自立を支援する仕組みである
この問題のポイント
貧困対策としてのマイクロファイナンスの仕組みを問う。無担保・少額・自立支援という三つの特徴と、グラミン銀行の事例が判断の軸。
解説
マイクロファイナンス(マイクロクレジット)とは、銀行から融資を受けられない貧困層の人々に、担保なしで少額の資金を貸し付け、小さな事業を始めることで貧困からの自立を促す金融の仕組みである。
代表例が、バングラデシュのグラミン銀行である。農村の貧しい人々、特に女性を主な対象として少額融資を行い、雑貨の商いや家畜の飼育などの小規模事業を支えてきた。借り手がグループで互いに支え合う仕組みにより、担保がなくても高い返済率を実現した点が注目され、創設者とともにノーベル平和賞を受賞した。
従来の援助が「与える」支援であったのに対し、マイクロファイナンスは事業を通じた自立を促す点に特徴があり、貧困問題への新しいアプローチとして世界に広がった。女性の社会的地位の向上に寄与した点も重要である。
ひっかけポイント
融資対象は大企業や富裕層ではなく貧困層。返済を前提とする「融資」であって補助金ではない点、女性の自立支援と結び付いた点が問われやすい。
選択肢の確認
①「先進国の富裕層向けに資産運用の助言を行うサービスである」
❌ 誤り。
誤答理由: 富裕層向けの資産運用サービスではなく、貧困からの自立を目的とする途上国の貧困層向けの金融である。
②「返済義務のない補助金を各国政府が配布する制度である」
❌ 誤り。
誤答理由: 返済を前提とする融資であり、返済義務のない補助金ではない。グループでの相互支援により高い返済率を実現した点が評価された。
③「貧困層の人々に無担保で少額の資金を融資し、小規模な事業を通じた自立を支援する仕組みである」
✅ 正しい。
正解。マイクロファイナンスは貧困層に無担保で少額の資金を融資し小規模事業による自立を支援する仕組みで、バングラデシュのグラミン銀行が代表例である。
④「大企業に対して巨額の設備投資資金を融資する制度である」
❌ 誤り。
誤答理由: 融資対象は大企業ではなく、銀行から融資を受けられない貧困層である。少額・無担保という点が通常の融資と異なる。
覚えるポイント
- 貧困層への無担保・少額の融資で自立を支援
- バングラデシュのグラミン銀行が代表例、女性が主な対象
- 与える援助ではなく事業を通じた自立支援という発想
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。