SG8-044|地理総合・地理探究 対策問題
マイクロファイナンス(マイクロクレジット)の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
貧困層に無担保で少額の融資を行い、小規模な事業による自立を支援する仕組みである
この問題のポイント
マイクロファイナンスの仕組みを問う。「貧困層向け・無担保・少額・自立支援」という特徴の組み合わせが判断の軸。
解説
マイクロファイナンスは、銀行から融資を受けられない貧困層に対し、無担保で少額の資金を貸し付け、小規模な事業を始めさせて貧困からの自立を支援する金融の仕組みである。少額融資はマイクロクレジットとも呼ばれる。
代表例が、バングラデシュのグラミン銀行である。経済学者ムハンマド・ユヌスが創設し、担保の代わりに数人のグループで互いに返済を支え合う仕組みを取り入れて、高い返済率を実現した。融資の多くは女性に行われ、ミシンや家畜の購入など小さな事業を通じて、女性の収入向上と地位の向上(エンパワーメント)にも貢献した。この功績により、ユヌスとグラミン銀行は2006年にノーベル平和賞を受賞した。
一方的な援助ではなく、貧しい人々自身の自助努力を金融の力で引き出す点が特徴で、SDGsの貧困削減やジェンダー平等の目標とも結びつけて出題される。
ひっかけポイント
対象は貧困層であり、大企業や富裕層向け金融とは正反対。「無担保・少額・自立支援」の3点セットで判別する。
選択肢の確認
①「発展途上国の政府に対する軍事費の貸付制度である」
❌ 誤り。
誤答理由: 軍事費の貸付ではなく、貧困層の小規模な事業を支援する融資である。
②「貧困層に無担保で少額の融資を行い、小規模な事業による自立を支援する仕組みである」
✅ 正しい。
正解。マイクロファイナンスは貧困層への無担保・少額の融資で自立を支援する仕組みで、グラミン銀行が代表例である。
③「大企業に対して巨額の融資を行う国際的な投資銀行の業務である」
❌ 誤り。
誤答理由: 大企業への巨額融資は通常の銀行・投資業務で、貧困層向けの少額融資とは正反対である。
④「先進国の富裕層向けの資産運用サービスである」
❌ 誤り。
誤答理由: 富裕層向けの資産運用ではなく、銀行を利用できない貧困層を対象とする金融である。
覚えるポイント
- 貧困層への無担保・少額融資で自立を支援
- グラミン銀行(バングラデシュ)とユヌスが代表例
- 女性の地位向上に貢献、2006年ノーベル平和賞
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。