SG8-032地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(2) 生活圏の調査と地域の展望

コンパクトシティの説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

住居や商業・医療などの都市機能を中心部に集約し、公共交通で結んで歩いて暮らせるまちを目指す考え方である

この問題のポイント

コンパクトシティの定義を問う。「集約+公共交通」という2つの柱と、拡散型の都市づくりとの対比が判断の軸。

解説

コンパクトシティは、住居・商業・医療・行政などの都市機能を中心市街地や公共交通の沿線に集約し、自動車に過度に頼らず歩いて暮らせるまちを目指す都市づくりの考え方である。
背景には、人口減少・高齢化の進行がある。市街地が郊外へ薄く広がったまま人口が減ると、道路・水道などの維持費用が財政を圧迫し、車を運転できない高齢者は買い物や通院に困る。市街地を集約すれば、行政サービスの効率化と生活の利便性の両立が期待できる。
代表例が富山市で、**LRT(次世代型路面電車)**の整備と沿線への居住誘導を組み合わせた「団子と串」型のまちづくりを進めてきた。
中心部の空洞化(シャッター街化)への対策や、郊外大型店の立地調整とも関連が深い。人口減少時代の持続可能な都市モデルとして、共通テストでも地域の課題と絡めて出題される。

ひっかけポイント
郊外への拡大促進は正反対の方向。コンパクトシティは「集約」であって、強制移住や高層ビル禁止のような極端な政策ではない。

選択肢の確認

①「住居や商業・医療などの都市機能を中心部に集約し、公共交通で結んで歩いて暮らせるまちを目指す考え方である」
正しい。
正解。コンパクトシティは都市機能を中心部や公共交通沿線に集約し、歩いて暮らせるまちを目指す考え方である。

②「郊外への市街地の拡大を促進し、自動車中心のまちを目指す考え方である」
誤り。
誤答理由: 郊外への拡大と自動車依存はコンパクトシティが是正しようとする方向そのものである。

③「都市の全住民を農村へ移住させる政策である」
誤り。
誤答理由: 全住民の農村移住という政策ではなく、都市の構造を集約型に転換する考え方である。

④「高層ビルの建設を全面的に禁止する政策である」
誤り。
誤答理由: 高層ビルの禁止という建築規制ではなく、機能の集約と公共交通の重視が核心である。

覚えるポイント

  • 都市機能を集約し公共交通で結ぶまちづくり
  • 背景は人口減少・高齢化と財政・生活の課題
  • 富山市のLRT活用が代表例

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

SG8-031SG8-033