SG8-033|地理総合・地理探究 対策問題
農山村の活性化策としての6次産業化の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
農林水産物の生産に加工・販売を組み合わせ、地域で付加価値を高める取り組みである
この問題のポイント
6次産業化の意味を問う。1次×2次×3次の掛け合わせで付加価値を地域に残す、という仕組みの理解が判断軸。
解説
6次産業化とは、農林水産業(第1次産業)の生産者が、食品加工(第2次産業)や流通・販売・観光(第3次産業)まで一体的に手がけ、付加価値を高める取り組みである。1次・2次・3次の数字を掛け合わせる(または足し合わせる)と6になることからこの名がある。
例えば、果樹農家がジュースやジャムに加工して直売所やインターネットで販売する、農家レストランや観光農園を開く、といった実践がある。原料のまま出荷すれば安価だが、加工・販売まで担えば利益が地域に残り、雇用も生まれる。
過疎化・高齢化に悩む農山村では、道の駅を拠点とした直売、地産地消の推進、都市住民との交流(グリーンツーリズム)などと組み合わせて、地域の所得と担い手を確保する戦略として重視されている。
地域資源を生かした内発的な地域振興の代表例として、地域調査の題材にもなりやすい。
ひっかけポイント
「第6次産業」という産業分類が実在するわけではない。生産をやめるのではなく、生産に加工・販売を上乗せする点が本質。
選択肢の確認
①「農業をやめて全員が製造業に転職することである」
❌ 誤り。
誤答理由: 農業をやめるのではなく、生産を続けながら加工・販売を上乗せするのが6次産業化である。
②「農産物を原料のまま安く売ることに専念する取り組みである」
❌ 誤り。
誤答理由: 原料のまま安く売るのでは付加価値が地域に残らない。加工・販売で価値を高めるのが狙い。
③「第6次産業という新しい産業分類が国際的に定められたことを指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 第6次産業という産業分類が実在するわけではなく、1×2×3の掛け合わせに由来する造語である。
④「農林水産物の生産に加工・販売を組み合わせ、地域で付加価値を高める取り組みである」
✅ 正しい。
正解。6次産業化は1次(生産)×2次(加工)×3次(販売・サービス)を組み合わせ、付加価値を地域に残す取り組みである。
覚えるポイント
- 6次産業化=1次×2次×3次で付加価値を地域に
- 加工品販売・農家レストラン・観光農園などが実例
- 道の駅・地産地消と並ぶ農山村活性化の柱
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。