SG8-038|地理総合・地理探究 対策問題
地産地消の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
地域で生産された農産物などをその地域で消費する取り組みで、輸送距離の短縮により環境負荷の軽減にもつながる
この問題のポイント
地産地消の定義と意義を問う。地域内の生産・消費の循環と、輸送に伴う環境負荷の削減という2つの側面が判断軸。
解説
地産地消とは、地域で生産された農林水産物を、その地域で消費する取り組みである。直売所や道の駅での販売、学校給食への地元食材の利用などが代表的な実践である。
意義は多面的である。第一に、生産者と消費者の距離が近く、顔の見える関係で新鮮で安心な食材が手に入る。第二に、地域の農業を支えて地域経済の循環を生み、耕作放棄の防止や食文化の継承にもつながる。第三に、輸送距離が短いため、輸送に伴う二酸化炭素排出などの環境負荷を減らせる。
食料輸送の環境負荷は、フードマイレージ(食料の輸送量×輸送距離)という指標で表される。食料自給率が約38パーセント(カロリーベース)と低く、多くの食料を海外からの長距離輸送に頼る日本は、フードマイレージが大きい国であり、地産地消はその削減策として位置づけられる。
ひっかけポイント
輸出拡大や輸入依存は地産地消の反対の方向。フードマイレージは「大きいほど環境負荷が大きい」という向きも確認しておく。
選択肢の確認
①「輸入食品のみを消費して地元の農業を縮小する取り組みである」
❌ 誤り。
誤答理由: 輸入依存を強めて地元農業を縮小させるのは、地産地消が目指す方向と正反対である。
②「食料をできるだけ遠くから運ぶことで輸送業を振興する取り組みである」
❌ 誤り。
誤答理由: 遠距離輸送はフードマイレージを増やし環境負荷を高める。地産地消はその削減を図る。
③「地域で生産された農産物などをその地域で消費する取り組みで、輸送距離の短縮により環境負荷の軽減にもつながる」
✅ 正しい。
正解。地産地消は地域の産物を地域で消費する取り組みで、輸送距離の短縮によりフードマイレージと環境負荷を減らせる。
④「地域の産物をすべて海外へ輸出することを目指す取り組みである」
❌ 誤り。
誤答理由: すべて輸出するのは地産地消の逆で、地域内での消費の循環をつくるのが趣旨である。
覚えるポイント
- 地産地消=地域の産物を地域で消費
- フードマイレージ(輸送量×距離)の削減につながる
- 直売所・道の駅・学校給食が実践の場
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。