TK7-034地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

タイについて述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

国民の多くが上座仏教を信仰し、チャオプラヤ川流域の稲作を基盤に米の輸出国となる一方、自動車産業の集積も進んでいる

この問題のポイント

タイの宗教(上座仏教)・農業(チャオプラヤ川流域の稲作)・工業(自動車)と、植民地化を免れた歴史を問う。

解説

タイは国民の9割以上が上座仏教を信仰する仏教国で、寺院や僧侶が社会に深く根づいている。19世紀の東南アジアが次々と欧米の植民地となるなか、タイはイギリス領とフランス領の間の緩衝国として独立を維持した、地域で唯一の国である。
農業では、チャオプラヤ川のデルタを中心とする稲作が盛んで、タイは長く世界有数の米の輸出国である。天然ゴムの生産でも世界一を争う。
工業では、輸出指向型の政策のもとで日本の自動車メーカーが相次いで進出し、バンコク周辺は「アジアのデトロイト」と呼ばれる自動車生産・輸出の拠点となった。2011年のチャオプラヤ川の大洪水では日系工場も浸水し、部品供給網を通じて世界の生産に影響が及んだことは、防災と産業立地を結ぶ事例として出題される。

ひっかけポイント
タイは東南アジアで唯一植民地化を免れた国であり、「イギリスの植民地だった」とする記述は誤り。宗教はイスラームではなく上座仏教である。

選択肢の確認

①「タイは米の生産がほとんどできず、全量を輸入している」
誤り。
誤答理由: タイは世界有数の米の輸出国であり、全量輸入という記述は正反対である。

②「タイは19世紀にイギリスの植民地となった歴史をもつ」
誤り。
誤答理由: タイは英仏勢力の緩衝国として、東南アジアで唯一植民地化を免れた国である。

③「国民の多くが上座仏教を信仰し、チャオプラヤ川流域の稲作を基盤に米の輸出国となる一方、自動車産業の集積も進んでいる」
正しい。
正解。タイは上座仏教の国で、チャオプラヤ川流域の稲作により米の輸出国となり、自動車産業の集積も進んでいる。

④「タイの多数派の宗教はイスラームである」
誤り。
誤答理由: タイの多数派は上座仏教である。イスラームが多数派なのはマレーシア・インドネシアなど島嶼部の国である。

覚えるポイント

  • タイは上座仏教国で、植民地化を免れた緩衝国
  • チャオプラヤ川流域の稲作で米の輸出国
  • 自動車産業が集積し「アジアのデトロイト」と呼ばれる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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